AAO / AMT。

シンガポールからザイ・クーニンとファズ・リーという二人の男が来日しまして、11日(火)に秋葉のClub Goodmanにて灰野敬二氏と、13日に吉祥寺Manda-La2にて大友良英氏と、各々共演いたしました。。彼らの名は Amino Acid Orchestra。本当はもう一人、シンバル、ゴング他パーカッションをプレイするシャーク・ファンという男がいるのですが、この度は諸事情により来日できませんでした。ザイによると「あいつはほんまもんのアホや。」ということになるのですが、今回の、二人にしてオーケストラとはこれ如何に。いやしかしたしかにオーケストラと命名したくなるほどの豊かなサウンドを彼らはプレイしました。
二日とも本当にいい演奏で、灰野さん、大友さんも彼らのことを絶賛しておりました。彼らも実に楽しそうでした。こういうのを各々から聞くのはブッキング担当冥利に尽きます。嬉しかった。私の力量不足でより多くの観客数を呼ぶことができなかったのですが、来ていただいた方々にはお楽しみいただけたと自負しております。灰野さん、大友さんには必要以上に気を遣っていただき全くありがたい限りです。

9日から三泊四日で、彼らは私の新居に泊まっておりまして、この時間も非常に楽しかった。私は英語が非常に苦手でありまして、全く四苦八苦のブロークン・イングリシュを駆使しつつ、まぁ最後の方は面倒くさくなってほとんど日本語で喋ってたら彼らの方がより日本語を喋るようになったという逆転現象も垣間みられ、まったりとした文化交流も芽生えたわけであります。色んなことを話し合いました。果ては主にザイと哲学的/文化的な議論にまでなるという充実した「イザカヤ」談義も堪能したり、三人でギターを持ち替えつつ夜中まで歌ったりと、私自身が大変楽しませてもらった。ザイとファズにも大感謝です。

そんなアミノ・アシッド・オーケストラを組織するザイ・クーニンと、大友良英、ディクソン・ディーがシンガポールでガッツリ即興演奏をした記録 "Book from Hell"(dmf-134)がいよいよ発売です。ア●ゾンでは、またまた十八番の発売日予約完売。ア★ゾンの初回オーダー係ってのは学習能力ないんでしょうか? バカですか? 毎度毎度。購入希望の方はダウトミュージック直売部もしくは各々のCDショップでご購入下さい。

ファズはアシッド・マザーズの大ファンでありまして、14日(金)にこれまた秋葉Club Goodmanで行なわれたアシッドマザーズの全プロジェクト出演という偉大なる「アシッド・マザーズ大合戦 2010」に一緒に行きました。4台のドラムセットがステージに置かれ、総勢10名のメンバーが入れ替わり演奏する(トータル4時間以上!)というサイケデリックでアシッドなイベントは、さすがに満員電車状態で大盛り上がりでした。外国人率非常に高し。ファズもとても満足そうでしたが、さすがに疲れておりました。オレも疲れたけど、濃密すぎる4時間(以上!)の演奏でありました。