副島さん。

昨日(7/12)、ツイッターを見ていたらチャーリー・ヘイデンの訃報を目にした。ベーシストとしての素晴らしさもさることながら、作曲家としても非常に美しい曲を書く人で、本当に好きだった。合掌。
と、その数時間後同じくツイッターでトミー・ラモーンの訃報。ラモーンズのオリジナルメンバーは全員鬼籍入り。


さらにその直後、地底・吉田社長のリツイート副島輝人さんが亡くなったことを知る。先日名古屋でディスロケーションとタイバンして呑みに行った際に副島さんの話題になり、岡崎さんか柳川さんから「京都に引っ越して」云々との話を聞かされていたので、さっそく吉田社長に問い合わせたところ、Facebookのあれは、お墓の話なんでしょう、との回答。Facebookは見れないので、吉田社長がブログでその文章を引用してくださっていて、それ読んで改めて衝撃を受けると同時に、最期までなんと粋でカッコいいんだよ、副島さん! と思った。 http://chitei-records.jp/blog/article/post-3801.html ある種の動物は本能的に、死の直前に自分が息絶える場所に行くと聞いたことがあるけど、副島さんの感性ってスゴいな、と改めて思った。こういう人が居たということは実に貴重なことなのである。物書きと自己プロデュースで最期を迎える。こんなカッコいい最期には出会ったことないよ、副島さん!


副島さんと最初にお会いしたのはたしか92年か93年にサインホ・ナムチュラクを招聘された時だった。六本木の今は亡きロマニッシェス・カフェにて。客はオレを含め4、5人だった記憶が。その後、何とはなしに意気投合しちゃって、当時はディスクユニオンに勤めていたこともあって、色々と情報交換したり、いろんなことで揉めたり、お花見に誘っていただいて副島さんの家で呑んだり、ユニオン辞めた後も再発のお手伝いをしていただいたり、円盤の「日本フリージャズを語る」のシリーズイベントにご一緒させていただいたり、メールス・ジャズ・フェスにROVOの皆とか小野島さんとか佐藤くんとかと一緒に行ったり、まあとにかく本当にお世話になった。いや、お世話になりっぱなしである。


doubtmusicの、副島さんが関わってるCD
高柳昌行『AXIS vol.1』(dmrp-110)『AXIS vol.2』(DMRP-111/現在品切れ中)
・沖至『幻想ノート』(dmrp-128)
・翠川敬基『完全版・緑色革命』(dmhrp-129/130 二枚組)副島さんがプロデュースした「インスピレイション&パワー vol.2」


ライブに行くと時々お会いして、色々と話をしたりしたけど、最後にお会いしたのは数ヶ月前、新宿PIT INN近くの地下道だったかな。たまたま。誰かのライブのファーストセットが終わって副島さんが帰宅されるときで、オレは大遅刻してセカンドセットから観に行こうと思った時だった。「ちょっと具合が悪いからファーストセットで帰るんだ。」と仰られていてその時はさして気にも留めずにいたのだけれど…。


副島さん、あなたの残した、形にならないようなものまでわれわれが引き継ぎましょう。そして「自分の意志を貫く」という大切なことを肝に命じ日々精進してまいりましょう。ありがとうございました。