レディジェーンで演歌。

タワーのインストア・ライブを含めると、4回目の『梅津和時、演歌を吹く。』巡業は下北レディジェーンで。以前よりメールで「行くよ〜」と連絡を受けていたピーター・バラカンさんも来ていただきました。実はピーターさんに会うのは初めてで、ご挨拶を申し上げると、実に気さくな方で「ご挨拶を申し上げる」というほどの大げさな必要はありませんでした。私も気さくな方なのでまるで古い友人と話しているようでもありました。「このアルバム、とても好き。」と言ってくれて、出演番組のほとんどでかけまくっていただいております。
いいですね、こういうの。純粋に梅津さんが吹く演歌を気に入って、こちらからは何のお願いもしていないのに、かけてくれるの。ブロードキャスター/メディア人の鑑です。組織論理で動いてるメディア人とか、記者クラブ人とか、ちょっとは辺見庸さんとかピーターさんを見習え。
さてライブで特に私が面白いと思ったのは「なみだの操」でした。ラインのリズムを思い切り崩して一旦フリーのリズムにして徐々にリズムをつけてゆくという展開。「なみだの操」新展開です。すごく気に入った。また、花粉症持ちの梅津さんは「夢は夜ひらく」の循環呼吸が実に辛そう。途中で鼻から息が出来なくなりブハー、ゼイゼイ。「死ぬかと思った!」と演奏中断。端から観てたら大笑いでしたが、笑えない辛さであったことは予想に難くありません。トイレに引っ込み鼻をかんで演奏再開というハプニングもあり、そんなんも含めいいライブでした。ピーターさんも終始真剣に演奏に対峙しておられ、梅津さんのMCにも頷いたりして、とても好感が持てました。
終了後、梅津さんと多田さんとうちのヨメとりくおさんとちょっと呑んでいたところ、大木さんが席に現れ、「やべっ、終電で帰れなくなるかも。」と思い、案の定またまた大木さんが興味深い話を始めたところで梅津さんたちがそろそろ帰り支度を始めたので、それにかこつけてわれわれも帰ることに。大木さん、ホントは一緒に呑みたかったのに、すいません。今度、朝4時までおつきあいします。