北里義之氏による『今井和雄トリオ/Blood』評。

mixiという閉じられたSNSに実は私は居まして、マイミク(つまりmixi内での「友人」ということですが)だの「最近は日記のアップがない」だのと色々とウザくなりつつあるんですが、その中には「コミュニティ」というのがあって、例えば「doubtmusicコミュニティ」みたいなのもあって、つまり、doubtmusicが好き、という人がその情報をいち早くゲットできる便利な機能もあるわけです。情報をスポット的にゲットするには、無差別的な情報享受よりも、こちらの方がウザくなくていいわけですね。メルマガみたいに読む前に削除したりすることもないし。興味ある情報が上がったら見に行けばいいだけだし。
で、北里義之という、非常に信頼できる批評家がいるわけです。北里さんはmixi内で私の「マイミク」なんですね。彼はいわゆる批評家と言われる数少ない物書きであると私は勝手に思い込んでいるわけですが、つまりそうじゃなければmixiなどというカネにもならない日記アップのようなところに毎日のように膨大な量の文字を書き込んだりはしないわけです。彼の言語に対するその情熱というか、書かなければ気が済まないその沸々と湧き出るような表現欲求というか、それは評価されてしかるべきなのです。同じような考えでそれを実行に移したのは大友良英でした。彼はそれをプロデュースし、北里義之の作品として、閉ざされたSNSから開かれた書籍へとリアライズしました。大友くんのこの仕事は素晴らしいものでした。『サウンド・アナトミア』という、いかにも北里さんらしい書名で青土社から去年発行されました。


さて何が言いたいかというと、その北里さんがmixi内に、今井和雄トリオ/Bloodを評してくれたので、それを言いたかったのであります。私も大友くんと同じく、それを閉じたmixi内の人にのみ読まれるだけじゃもったいなさ過ぎる(そして本音は"Blood"をより多く売ることなのですが)と思い、北里さんの了承を得て、めでたく公の、みんなが読める部分に公開させていただきました。心してお読みください。
http://www.doubtmusic.com/col2.cgi


快くご了承いただきました北里さんに感謝します。そして、ジャズ好きな人にもノイズ好きな人にも"Blood"を聴いていただきたい(観てもいただきたい)と思います。