ライブ。と CD。

28日はなってるハウスで今井和雄トリオ。30日はスーパーデラックスでウンベルティポ・トリオ。ここのところ気温の寒暖の差が大きいので、ちょっと体調を崩し気味ではあるけれど、ライブに行くとなんとなく治る。
今井さんのトリオは、とにかくノイズまみれの中から聴こえる今井さんのギターが美しい。特にハードな演奏ではギターが引っ込みがちになるが、音と音の狭間から聴こえてくるその一瞬のギターの音にいつもぐっと来る。「音と音の狭間」というのは時間のことでも空間のことでもなく、うまく言葉にできないのだが、魂のようなこと。別に霊感があるとかないとかの話ではなく、このトリオは音が「聴こえる」のではなく「感じる」ような感じがする。変な言い方でしかもごく個人的な感想で申し訳ないんだけど。
演奏前に今井さんと色々打ち合わせて、演奏後にも4人でメシ食いに行って、色々な話を。7割方、録音当日の模様が絵に描けた。予約された方は本当に楽しみにしててください。
ウンベルティポはツアーの凱旋ライブ(なのかな?)。ナッスンのCDがツアーで全部売り切れたそうで「持ってきておくれ」と悲痛なメールが来たので「じゃあオレ売るわ」と。ついでにビラも持っていった。現場に着くまで知らんかったのだがウンベルのライブCD、東京では初売りなのだそうで、こりゃ売れるわな、と思ったら売り場、オレ一人だよ。開場したらいきなりウンベルのCDを買い求める方々で、一瞬パニクった。しかも皆さん一万円札ばかりで。システマ・澤井さんの釣り銭がなければどうなっていたことか。
さてライブ中に考えたが、ウンベルティポ・トリオの演奏力、楽曲、アイデア、グルーヴ感、等々は世界でも類を見ないものなのではないかな。観客が「ライブを観る」というより「何かを目撃する」体なのが興味深い。6/8の曲などでは3×2で身体を動かす人と2×3で身体を動かす人がいて、見てて面白い。売り場がステージからちょっと離れた横だったので、前方から観客もすべて見渡せたのだった。演奏もすごく変化してきている。


続いてダウトミュージックCDリリース情報!
8月には吉田隆一(bs)、後藤篤(tb)、スガダイロー(p)からなるblacksheepをリリースする。その詰めで佐々木暁くんと打ち合わせしたり宣伝広告方法を考えたりする日々。blacksheepはまだあまり知名度はないが、ECMとかミニマル/現代音楽好きな人々に是非聴いていただきたい音楽。もちろんそれだけじゃなくアツいプレイも繰り広げられているのでなんとしてもその手の音楽好きの人々に知らしめたい。また9月には山本精一(g)、芳垣安洋(ds)のご存知、ナンバジャズをリリース予定。これははたして9月に出せるか微妙。なんとか出したい。いや、多分出せる見込み。未だ明かせないが楽しい企画も地下で進行中だし。なんといっても現在芳垣さんが超多忙で落ち着いて打ち合わせすら出来ない状態。一度3人で顔を突き合わせて話し合ったらスムーズにコトは進行するような気もしている。次も、その次も一応決まってはいるのだがまだ明かせません。まぁお楽しみに。