秋葉グッドマン。

25日(日)は秋葉のクラブ・グッドマンで石橋英子山本精一鈴木慶一というゴージャズなライブを観に行った。3人でセッションするものだとばかり思って行ったのだが、各々のソロで、最後の慶一さんのアンコールで山本さんとのデュオというセッションがあるのみだった。それにしても三者三様、うたと楽器の関係は面白いなー。英子ちゃんは自分のうたと、ピアノという冷酷な楽器を戦わせるイメージ、山本さんは自分のうたにギターを包み込んでゆくイメージ、慶一さんはうたの存在感をギターでより強固にするイメージ。あくまで私のイメージだが、間違ってたらごめんなさい。というか、私のイメージだから間違いもくそもない。ムーンライダーズは80年前後に友人からレコードを借りてちょっと聴きかじった程度だが、慶一さんのソロを聴いてちょっとぐっときた。良かった。英子ちゃんは、才能ありますなー。あの路線で突っ走ってほしい感じ。山本さんのはサイコーでした。ピーター・ハミルをすら連想させ、ちょっと涙ぐんだぜ。観客の皆さんも非常に真摯な聴き手であり、いい企画でした。なお、客席にあがた森魚さんもいらっしゃっており、帰りしなオレの顔を見て「松本隆に似てるなー」と言われた。すぐさま「とんでもないッス。畏れ多いです。」とお答えした。ちょっと嬉しいような緊張したような。


居間のエアコンがぶっ壊れた。ぶっ壊れたのに気付いたのは実は昨年夏の終わりである。修理に来てもらったのだが「修理をするより新品を買った方が安くつきますね」と、まぁいつものわが国独特の、というか消費蕩尽全面支援のオコトバをいただき、配偶者とともにため息をついたのだが、ここ数日湿気がヒドいのでついに決心して電化製品を消費蕩尽することにした。この出費はけっこう手痛い。かといってエアコンなしで暮らすという地球に優しいエコな神経を持ち合わせるでもなく、学生の頃は風呂なしトイレ共同エアコンなし窓に鍵かからずの4畳半1万6千円也のアパートの1F(板橋本町)によく暮らしていたなあ、といよいよ頑固になってゆく年齢なりのマインドと若さへの憧憬というハートが、オレの経済状況を絶妙にコントロールしているのであった。