時間は解決してくれるか?

なんせとにかく気持ちを切り替えようという気持ちよりも先に仕事が先行しているもんだから気持ちを切り替えようという気持ちを忘れていた。というより気持ちを切り替えようという気持ちはわざわざ発動させるまでもなく、日常に埋没しちゃって失せてしまうものなのですね。悲しい心と裏腹にメシは食うし仕事はするし睡眠はとるし人と会話はするし。それを世間では「時間が解決する」と言う。なんかうまいこと言うけどやっぱり俗っぽいな、世間的な知恵って。それにしても、そんな世間にまみれ罪深きオレという生き物よ。
23日(火)。石井聰亙監督にインタビューした。フリクションのDumb Numb DVD(年末発売?)のブックレット用。初めてお会いする石井さんはとても気さくで陽気な方だったが、その向こう側になにかやはり異質なものが感じられ、嬉しくなる。はじめはとても緊張したが話しているうちにだんだん打ち解けてきてしまって、オレは石井監督にもしかして失礼なことを言わなかっただろうか。それだけがちょっと心配な小心者だ。加藤さん、河添さん、そしてレック、ありがとう。
24日(水)。A.K.のお別れ会ではディスクユニオン内での彼のことをあまり話す機会も得られなかったので、H坂さん、U井、S崎、とオレの4人で、改めて呑みに出る。追悼の意味も兼ねて、というのはカッコいい言い方ではあるのだが、呑まずにはいられなかっただけなのだ。話せば話すほど、全く惜しい人物を失ったものだと思う。死んだヤツに対しては悪いことは言わないというのは不文律になっているようだが、われわれはいかにA.K.がアホであったかという話題に終始した。しかしこれが逆に実にわれわれにとっては辛いのであった。S崎はまだ立ち直れずに泣いてるし。ここにY本隆がいたら(彼は出張中でお別れ会に出席できず!)、怒濤の号泣呑み会が繰り広げられていたであろう。Y本隆が出張から帰ってきて最初に呑みに行く時、必ずやヤツは号泣する。まぁ彼が一番A.K.にお世話になったかも知れないのでしょーがないと言えばしょーがないけど。ああその号泣につきあうの、イヤだなー。
25日(木)、26日(金)は籠って原稿書き。締め切りはとうに過ぎているのだが、待っていてもらっている。そういうのはものすごく焦るわけで、にもかかわらず一向に筆は進まない。もっと賢く生まれれば良かったなぁ、と原稿を書く都度に思うのである。

明日からはアルタード・ステイツ3デイズ@新宿ピットインに3デイズ共行く予定。昼のうっちゃんのソロのみ、仕事で行けないや。