ONJO 東京ー京都ー名古屋。

10/12〜10/14。行ってきた。頼まれもしないのに上記三カ所にて物販やってきた。ONJOは夏に出したライブ盤2枚組×2タイトルを最後に、新たな局面に突入した感を十分に感じさせるライブで、全員気合い十分、テンションあふれる演奏を展開した。ライブ盤にも収録曲が含まれる前回のツアー(2006年2月)は、2日目の名古屋が抜群の演奏だったと記憶している。今回も2日目の京都の演奏が一番印象に残った。2日目の法則というようなものがあるのだろうか。京都のセットは「音遊びの会」(知的障害の人たちとのワークショップ@神戸)とのセッションと、広い会場だからこそ出来るちょっと特殊な配置でのONJO。講堂のステージは3つに分けられ、向かって左の独立(?)ステージに大友、沖、石川、向かって右の独立(?)ステージにSachiko M、タイセイ、芳垣。残りのメンバー5人が正面のステージ。左と右のステージはかなり離れている。PAは正面に二つと左右独立ステージにひとつずつ、つまり4台のスピーカーが正面と左右から鳴る案配。中心部に座った人はけっこう面白く聴けただろう。
音遊びの会とのセッションではメンバー共々とても楽しそうで、特に沖さんの天然なまさに「音遊び」の音にさすがにキャリアを感じざるを得ない。ただし全てのセットが満足な出来だったかと言うとそれは疑問だ。涙が出るような奇跡的な演奏もあったし、なんじゃこりゃという演奏もあった。まぁ全てがうまく行くわけではないのが即興演奏なわけで、プロでさえうまく行かない即興演奏もあるし、逆に即興演奏を聴いて全てが面白いと感じる人はいないだろう。また、関係者席の保護者の方々が演奏の終了を見計らって先に拍手するのはONJOの聴き手との間に明らかな差異があった。即興を含み、ひとつの曲には始まりと終わりがあるという最もシンプルなことを彼らが自らいかに成立させるかというのが実は一番難しいことなのだろう。その他にも色々考えさせられたし、非常に興味深く聴いた。そんなわけで彼らとONJOのセッションは成功と言えると思う(あえて大成功とは言わないことにする)。
3日間ともワンセットが非常に短く感じられたのはどういう理由によるものなのだろうか。とにかく3日間とも全てに共通して持った感想は「時間が短く感じられた」だった。集中して聴くからそう感じられるのか、音楽の内容によるものなのか、それはわからない。いずれにせよ、もっと聴いていたい感が3日とも共通してあった。
物販もとてもけっこう売れて楽しかった。ただONJOまたは「音の城..」のCDを含む4枚買うとCDRプレゼント企画で、「対象商品、全部持ってるんだけど...」という人たちには本当に申し訳なく、私自身も歯がゆい思いがした。4枚ともお持ちの方、申し訳なかったです。
連日狂乱の打ち上げと、終了後の名古屋観光ですっかり疲労気味(配偶者が最終日に名古屋にライブ見にきたので、われわれは「せっかく来たんだし」という貧乏性丸出しで名古屋城やら大須観音やらに行き、相当な距離を歩いた。写真も撮りまくりダサい観光客と化しました)。
あ、それから細馬さん(ここ見てるかな?)、京都で泊めてくれてありがとうございました。とても助かりました。かえる目『主観』、疲れた体にサイコーでした。