5月ですなー。GW雨降れー。

4月28日 ビル・ラズウェル近藤等則大友良英中村達也(2nd set)@新宿ピットイン
4月29日 ヒカシュー@Dress Tokyo, 秋葉
4月30日 ビル・ラズウェル坂田明大友良英吉田達也(2nd set)@新宿ピットイン
というわけで4月後半の三日間はライブに通い詰めであった。28日は達ちゃんの「大人な」ドラミングが非常に印象に残る。だがオレの好みというのは世の中ではなかなか受け入れられない方向にあることを自覚しているので、それも込みにして達っちゃんと話した。ロックの方々には申し訳ないが(笑)。まあでもオレもそもそもはロックなヤツなので。打ち上げにも参加して近藤さんと数年ぶりにゆっくり話が出来た。29日はヒカシューの19年ぶりの(笑)シングル盤『入念』先行発売もあったので秋葉へ。ちょっと時間があったので近くの立ち食い寿司屋で寿司を喰っていると、偶然居合わせたのは三田フリーマンその人であった。「やあ、後でまた。」なんてお互いちょっと気恥ずかしく、ドレス・東京に向かう。ヒカシューのライブは充実の極みだった。各々のサウンドが立っている。このPOPな感覚には全くいつも感心させられる。30日。ビルの3日目であるが、洋輔さんのも見たかったのだが、セカンドセットのみで。全く関係ないが関係者を装い楽屋へ(笑)。大友、吉田、キャロサンプ野田と、坂田さんとひとしきりアホな話をして楽屋が盛り上がる。セカンドセットが始まったらいきなりその続きのような演奏が始まり、笑う。2曲目の坂田さんのヴォイスは全く素晴らしかった。そしてこういう時の大友の演奏は全く水を得た魚のようだ。たぶん坂田さんのあのヴォイスと渡り合える(というと一昔前のジャズ評論のようだな)のは世界でも稀だろうな、と思う。大勢の方はあのシーンで引いたのだろうか。オレはめちゃめちゃ感激したよ。終了後坂田さんに「ヴォイス、サイコーでしたよ」と言うと「もうヤケクソだからな!」とおっしゃっておられました(笑)。洋輔さんのトリオの頃のヴォイスより、更に崖っぷち感と切迫感がある。ピットインまで久しぶりに自転車で行ったので、自転車で帰ってきた。

さて、28日はなんと会場で烏賀陽(弘道)さんと遭遇。裁判中でズタズタになっておられるだろうが「大友さんのサウンドが聴けて、汚い世界のことを一瞬忘れた」旨聞けてちょっとの間安堵。30日に目を通した毎日新聞の24面。写真入りで烏賀陽さんが掲載されてて、オリコン訴訟に紙面の約半分が費やされていた。概ね烏賀陽さんに対して好意的な記事と読んだが、油断は出来ない。そこでの立ち話でほんのちょっとしたことを協力出来そうなことが判明したので、微力ながら支援させていただく。烏賀陽さんのウェブサイトはこちら → http://ugaya.com/index.html

もう早いもので5月である。ここ数日は家にこもってやらなければならない仕事があるので、下手にいい天気だと「自転車で散歩でもしよ」と、また軟弱な性格が出てしまうので「雨降れー」と願うばかりである。5月は高柳昌行のイベントもある。JINYA DISCの斉藤さんが地道に行っているイベントで、今回は詩人の吉増剛造氏が出演される。吉増氏といえば思い出すのはまだユニオン時代に東琢磨という男が居て、吉増氏の『石狩シーツ』を仕入れて売っていたのに触発されて、それを聴いてみると大変に感激し、これをうち(当時・お茶の水1号店)でも売ろうと、たくさん仕入れてたくさん売った覚えがある。その吉増剛造氏出演である。見逃せまいて。もちろん高柳の貴重映像も。副島輝人氏も出演され、高柳と吉増氏の出会いについてお話しされるそうです。

『死人』(しびと)発売記念公演
5月13日(日)open 18:30 start 19:00 @ 表参道 エクスレルム
第一部
映像 高柳昌行 朗読 吉増剛造
第二部
吉増剛造(朗読)
マリリア(ボイス)
ジャン・フランソア・ポーブロス(ギター)
http://www.jinyadisc.com/concert/shibito_concert.html