梅津プチ大・Wahくん。

16日(金)。梅津和時プチ大仕事@新宿ピットイン、2日目。を聴きに行く。ビラを持って。梅津さんへの納品物を持って。出演は梅津和時佐藤允彦巻上公一サム・ベネット。この4人での即興は面白くないはずがない。全ての組み合わせでデュオ(アミダクジで順番決定・笑)を6セットというのが1stセットで、4人で即興というのが2ndセット。1stセットはとにかく最後の二組が圧巻。巻上+サム と 梅津+佐藤。対照的なセット。ゲラゲラ笑える巻上・サムのセットの後に静謐で美しい音の梅津・佐藤セット。さすがです。
即興音楽を聴きながら、なぜこの音の連なりにオレは感激するのかとか、なぜこの音の連なりはオレにとって面白くないのかとか、いつも即興音楽とは何ぞやと考えているのだがなかなか上手く言葉にできない。その音の連なりというのは常にその場一回限りで、後になって色々理屈をこねくり回すことになるのだが、やはりライブの後になってそれを思い出すということはオレの頭の中でとてもねじ曲がった音の連なりになっていることであろう。音を聴きながら色々と考えるのも、一瞬の音を聞き逃しかねないのでなるべくあれこれ考えずに聴くようにして入るのだが、どうもやはり雑念というか、そういうのが入り込んできてしまう。だからライブ評などというものは相当ねじ曲がった筆者の記憶で書かれているものに違いないのだ。録音物に関しては何度も聴けばいい話であって(←ちょっとこれも怪しいけど)、一度きりの演奏というのは時が経つとその記憶はどんどん更新されてしまう。それでも人間は書きたがる。書くことは悪いことだとは思わない。ただ、読む側がそれを鵜呑みにしてはいけないということですね。
17日(土)。香港のWhite Noiseというレコード屋のWahくんがいま東京に来てて、電話があり、一緒にディナーをというお誘いだったので、配偶者も交えて3人で渋谷に呑みに出かける。Wahくんは去年だったかやっぱり日本に来た時にオレを呼び出してくれてサシで呑んだ。とにかく日本のアンダーグラウンドなシーンに詳しい。今年の年頭には大友良英を香港に招聘し、ソロ・ライブも企画した。自慢げにその時の写真を見せてくれた。とにかくコイツはいい。音楽に対して貪欲だ。こういうヤツがいる香港のシーンも一度訪れてみたいものだ。「もし来るんならホテルの心配しなくていい。オレの家に泊まればいいから。」と嬉しいことを言ってくれるじゃないか。それにしても楽しい呑み会であった。彼の英語はとても聞き取りにくかったしオレも片言で喋っていたのだが、そんなこと全く関係なく、とても楽しめた。香港、行こうかな、遊びに。
18日(日)。配偶者の誕生日が近いので祝ってやった。