仙台メディアテークへ。

しばらく放置してしまった。ご無沙汰さんです。13日(土)は配偶者の実家である福島に行き、14日(日)は仙台メディアテーク大友良英と青山泰知のインスタレーション「Without Records」を見に行った。14日はそのインスタレーション会場でI.S.O.(大友・Sachiko M・一楽儀光)の演奏もあった。
配偶者と二人でホテルから、メディアテークに行く前に青山さんのお店、store15nov http://www.store15nov.com に寄ろうと思ってたら道でばったり青山さんと会い、一緒にメディアテークに行くことに。そしたら今度は信号のところで大友っちとさっちゃんに遭遇。4人で会場に向かった。
レコード盤の乗っていないターンテーブル66台が整然と並べられ、フィードバック音や、加工されたアーム、ターンテーブルによる規則的な雑音がランダムに、小さな音で鳴る。最初ひとつのターンテーブルに近づいた時に突然ターンテーブルが回り始めたので、センサーが付いているのかなと思ったのだが、それは偶然だったらしい。その偶然の出来事にすっかり引き込まれてしまった。ターンテーブルのひとつひとつはまるで生きているかのようでなかなか可愛い。オレが小学生の時に使用していた東芝のものもあって(色違いが二台あった)、懐かしいやら。その可愛さやら懐かしさの向こうに大友のターンテーブルや音に対する強度のこだわりと偏愛ぶりが垣間見える。
66台のターンテーブルをひとつひとつ見つめてランダムな音の鳴りを楽しんだ後、メディアテークの1Fのカフェで休憩。北海道からの沼山さん、仙台の塚本さんはじめ、東京からも京都からも、なんだか見知った顔ぶればかりが並ぶ。野田も。http://d.hatena.ne.jp/callithump/20070114
3人がお互いに背を向けて演奏したI.S.O.はターンテーブルたちと競演といった風情。ところどころで小さく聴こえるターンテーブルたちのうめきや笑い声やおしゃべりの中で聴くI.S.O.は、また違った風景を聴かせてくれる。とても興味深い空間だった。一楽さんの(風体に似合わない・笑)繊細できれいな音はとても心地良く、一瞬の眠気を誘う。演奏は約60分。みんな色々なところにもっと移動して聴けば良いのに。
メディアテークは全ての階を見て回ったが、とてもきれいな公共施設で、いかにもアートアートな感じもなくうらやましく感じた。ただ、このインスタレーションとライブにクレームを付けたおっさんがいて、担当の小川さんが根気よく対応されていた(心中お察しします、ご苦労様でした)。どういうことなのかな。万人が満足する音楽や美術や映画なんかあるわけがないし、つまらないものはつまらないとハッキリ言ってもいいとは思うが、それを展示会場の担当に文句を言うのはいかがなものか。もっと大人になれよ、おっさん。こういう小学生レベルの「大人」はどこにでもいるのですね。困ったもんだ。
演奏終了後は近くの呑み屋で総勢30人ほどで打ち上げ。仙台のワガくんのBGM(ポジティブな意味で、抜群のBGMだ!)演奏もあり、みんなでそれをツッコミつつ、演奏が終わると嵐のような拍手。彼の演奏も含めまったりとした楽しい打ち上げだった。大友良英がかなり気に入っている模様。http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/20070115 山形でライブを主宰する奥山さんとも色々な話をさせていただき、楽しかったです、奥山さん。CDありがとう!
さて東京に戻ったが、いろんなメールが来ており、本日より仕事に戻ることにする。