鈴木常吉。

名古屋のTOKUZOPAやってて、自らもE.シャープと共演したりOKIDOKIや渋さなんかで活動しているミュージシャン、臼井くんからのインフォで、鈴木常吉中尾勘二・関島岳郎のライブがあることを知り、さらにその三人のCDが先月発売されたことを知る。これは行かねば&CD買わねば、ということだ。ツネさんはもう約10年前オレがディスクユニオンお茶の水店にいるときにボントロの故・大原さんとギターの桜井さんとでインストア・ライブをやってもらい、またほぼ同時期に出たつれれこ社中の『雲』というCDがもう素晴らしくて、ハマリまくった。で、合羽橋にあるライブハウス「なってるはうす」で時折三上寛と一緒にライブをやっていることは知っていたのだが、しばらくご無沙汰していた。不義理をしていた。
ビラ配りで新宿ピットインに寄って、その後メタカンパニーに納品して、高沢社長も行くというので一緒に出かけた。場所は西荻の「呑み亭」という居酒屋。10人入れば満員の小さなスペースに20人ほどの観客。もうギュウギュウ状態。オレは左右にも動けず、前は膝がテーブルに当たってしまい微動だに出来ない状態。
ファーストセットは中尾・関島デュオ。ちょっと休憩してから3人での演奏に入った。10年前にも歌っていた「疫病の神」から歌がスタート。ツネさんのうたはまるで居酒屋で酔っぱらいが歌っている感じで存在感なく、またそう演出しているような雰囲気もなきにしもあらず。そして音程も揺れまくるしリズムも揺れまくる。しかしなぜかズンと心に沁み入るのだ。CDのライナーで「このアルバムはツネさんの『人生論』のようなものなのではないのか」と三上寛が書いているが、まさにツネさんのうたを的確に言い表しているようだ。久しぶりに聴くツネさんのうたはホンットに良かった。素晴らしかった。
ビールのせいで途中オシッコに行きたくて我慢できなくなり、演奏者の後ろにトイレがあって、演奏中のトイレは不可能。しょーがないので一度外に出て立ちションしてから戻った。オレに立ちションされたマンションの住人の方々、すいませんでした。でも今日雨が降ったのできれいに流されたことでしょう。
今度、なってるはうすにまたツネさんを聴きに行こう。オレの中の悲しさを再認識するために。心の闇を見つめるために。そういえば三上寛のうたもライブでは久しく聴いていない。チェックしたら今月は古池くんとのデュオじゃないか。しかも「即効音楽場」@初台DOORSとカブってる...。