NUNKI/即興/棚製作。

doubtwayoflife2006-11-05

3日夜。カヒミ・カリィ大友良英今堀恒雄NHKのポップ・ジャムに映るというので録画。収録の日、オレは厚かましくも渋谷のMac Storeにスタッフとして入っていたのだった。あ。一瞬オレが映った。・・・・・落ち込んだ。まるでチンピラだ。とてもまったりして穏やかな雰囲気で映っているカヒミさんの事務所の岡社長の横で、猫背気味でガンつけるようにステージを見つめるオレ。あ〜酷い。ホントに落ち込んだ。一方ライブの方は、放映時間は短かったけれど、三人ともとてもステキだったです。カヒミさんのニュー・アルバム『NUNKI』、ホントに良いよ。
4日夜。ミン・シャオフェン(Min Xiao-Fen)+坂本弘道外山明のライブ@吉祥寺grid 605。オレはNYに行ったときに2度ほど彼女のライブを見ていて、ひとつはゲイリー・ルーカスとのデュオ。もう一度は、記憶が曖昧なのだが、たしかソプラノサックス奏者の女性、ジェーン・アイラ・ブルームのコンボだったような気がする。で、再度記憶が曖昧なのだが、NYでキャロサンプ野田と会って、トニックの前で野田にミンさんを紹介されたような気もする。ファースト・セットはミンさんのピパ・ソロ。一曲目がマイルスの「オール・ブルース」だったのには驚いたが、とても美しい音色で感激。単なるオリエンタルな郷愁だけではないプラスαがとても大きい。セカンドセットは坂本、外山との各々のデュオと、最後はトリオでの演奏。外山明の、何というか、まるで人力サンプリングのランダム演奏。みたいな、ストーリー性のまるでないドラミングが素晴らしい。全ての手の内が明かされてしまった(ような)現代の即興シーンにおいて外山の演奏は実に意表をつかれた感じがして、とても興味深い。ミンさんと坂本の即興のスキルはちょっと時代がかった感じもしないではないが、演奏自体は楽しかった。
5日。デスクトップ(パソコンの、ではなく本当の机の上・笑)の整理。日曜大工のお店で、こちらが図面を書いた通りに板をカットしてもらい、家に持って帰ってきて、ベランダでネジ止めにて机の上用の書棚を製作。指にマメが出来たり汗だくになったりしたがなんとか完成。ピッタリ机のサイズに収まる。完璧。とても心地が良い。塗装も何もしていないので、松の木の匂いが部屋中に広がる。これもまた良し。既製品を購入してサイズがイマイチだったりするよりも、希望のサイズで自分で作った方が安くあがるし(ttl.¥3,800)、コトが希望通りに運んだということが何より嬉しい。我ながら素晴らしい製作をした。



The International Nothing / mainstream (ftarri / 222)
久しぶりにCDの紹介でもします。上に載せたジャケ。
IMJの鈴木美幸が最近出したもの。ベルリンのクラリネット奏者のデュオ。二人とも日本では全く無名。オレも全然知らない。ミニマルな美しい二本のクラリネットの音が、静謐に、揺らぎながら、時間を進行させる。クラ・デュオにありがちなクリシェ一切なし。上記外山明の斬新な即興と通じる部分きわめて多し。ジャケットもきれいで美しい。
http://www.ftarri.com/