今堀・吉田/テリトリー

今堀恒雄吉田達也/テリトリー(doubtmusic / dmf-112)の詳細をようやくアップしました。
http://www.doubtmusic.com/new.html
凄いことになっている音楽です。よろしくです。



以下、今日二回目の日記ー。
8月に出した高柳昌行アクシス(dmrp-110 & 111)だが、じわじわと売れている。ちょうどいいタイミングで最新号の『レコード・コレクターズ』『CDジャーナル』『SPA!』に各々レビューが出ているので見てみてください。筆者は各々小山守さん、瀧口穣司さん、松山晋也さん。ってオレの知人ばっかじゃねーか! 類は友を呼ぶとはよく言ったものだ。こうやってちょっと遅れた感じでレビューが出ると私としてはとても嬉しい。日本の音楽雑誌は新譜の発売月に無理矢理合わせようとしてそれが若干歪みを生んでいるような気がする。このインターネットの時代だからこそ一ヶ月二ヶ月遅れてネットにはない正確なレビューが雑誌という紙媒体に掲載されていいと私は思うのだが、通常の雑誌編集者は遅れると新鮮味が薄れると思うようだ。いい音楽に新鮮味もクソもないんだけどねー。
で、現状、Vol.1の方がよく売れている。何故だ? アクシスはVol.2あってのアクシスなんですよ、皆さん。でもこれは二枚同時に出たから、Vol.1だけ買って聴いてみて気に入ったらVol.2を買おうという、いわゆる試し買いかもしれない。ということはVol.1があまり気に入らなかった人が多いと言うことか? いやー、ちがうんだよなー。神髄はVol.2なんだけどなー。などと書くとVol.2を売らんがな作戦と思われるかも知れないが、もちろんそうです。『アクシス』の聴き所は私は漸次投射の方にあると思っていて、Vol.2のそれが素晴らしい演奏なのだ。Vol.1だけ聴いた人はVol.2も買ってその「漸次」を聴いてみておくれよ。ホントにいい演奏だから。
ジャケの色校、今日だと思っていたが印刷屋から紙の準備が間に合わなかったとか連絡が来て、後回しに。来週も多忙になることがこれで見えた。そんなわけで今日はヒマになったのでタワレコに行って何枚かCDを買ってきたが、『Patrick Moratz / The Story Of i』(Arcangelo)のリマスタリングとボーナストラックにはガッカリ。店頭でボーナストラック入りというクレジットを見てアタマに血が上りついつい購入してしまったのだが、大失敗。高音を強調するあまりオリジナルテープ(もちろんオープンだろう)に入っていたノイズが、特にピアノソロの辺りで聴こえてしまっていてなんとも気持ちが悪い。それに(多分)レベル・オーバー気味で若干のデジタルノイズすら認められる。思いっきりドンシャリになってるし。プレスは日本ではなく英国。マスタリングにモラツ本人もクレジットがあるのにどういうことか。モラツは完成品を聴いたのだろうか? ボーナストラックも単なるリハの残りテープで、こんなボーナスならない方がまし。ボーナス2曲目(これもリハ)の子どもたちの笑い声が辛うじて救いか(と思いこむしかない・泣)。これなら十何年前にビクターから出たちょっとくごもったプラケース版の方が良かった。ディスクユニオン担当者はこの音に気付かなかったのだろうか? これを最新デジタル・リマスタリングいう謳い文句で出すのはいかがなものか。このアルバム、とても好きなアルバムなので残念でしょうがない。ROVOの新譜『コンドル』(wonderground music)も買ってきたが、これは素晴らしかった。文句つけようなし。ジャケもカッコいいな。意表を衝かれたジャケで参考になりましたよ。ROVO@P-hour、楽しみだ。
というわけで明日から京都3日間+名古屋1日。楽しんできますー。