枝豆革命。

ここんところ、家に籠もって色々な仕事をしているので、晩ご飯は何日か連続、家でということになっているのだが、晩ご飯の前にまぁビールを呑むというのが習わしなのであって、ビールといっても発泡酒だよ! 金ないからさ。で、そのビールのつまみというのが私にとっては非常に大切なのであるが、まぁ定番の枝豆ですね。ところが、この枝豆という食用豆、近年もの凄いことになっているのに衝撃を受けた。山形だかどこだかで品種改良に成功し「だだ茶豆」という品種が出ているのだが、これが非常に旨い。しかしこれは普通の枝豆に比して高価である。ところが最近はその近縁種も生産されているようで、けっこうそこら辺のスーパーで安価に買える。これもとても旨い枝豆なのだ。今まで喰ってきたいわゆる普通の枝豆は何だったんだ、とすら思うほどの香りと歯触りだ。しかもここんところ使用している塩は沖縄みやげの「珊瑚の塩」という銘柄の、何でも沖縄の海洋深層水使用のものである。これがまた枝豆とベスト・マッチングで、こういうつまみがあってこそビール(発泡酒だけどな!)の旨さが引き立つというものだ。もう、これさえあれば幸せ。できればビールはキンキンに冷えたエビスか黒ラベルの瓶を呑みたいところだ。
しかしふと考えると、これでは普通の枝豆の立つ瀬がないではないか。飲み屋に行くと普通の枝豆なのだ。飲み屋に行くということは、つまりたいてい友人との会話がサイコーの酒の肴になるので枝豆に関する蘊蓄は横に置いといて、会話を楽しむように、という風に納得すればいいのだろうか。しかしこれだけ革命的な枝豆の味の変化を飲み屋はどう捉えているのだろうか。そして普通の枝豆を栽培している農家はどうするのだろうか。枝豆の味の変化だけでそんな事まで考え込んでしまう今日この頃なのであった。