高柳NDUリリース関連。

7/11(火)   高柳昌行アクシスの二枚分のマスタリング。エンジニアはモルグ社の須藤さん。あらかじめ須藤さんにマスタを渡しておいて、仮の音作りをしておいてもらってはいたのだが、さすがに二枚分はどう効率よく処理しても半日はかかる。具体的な音処理はヒミツにするが、かなり音質が改善された。1975年の高柳の録音『四月は残酷な月』、『エクリプス』、『アクシス』の中では、『アクシス』が一番録音状態が悪いと思っていたのだが、マスタリングを行う時点で録音状態はさほど悪いくないことが判明。ただし2トラでギターとリーズが左、ほぼ真ん中がベース、右にパーカッションと、ハッキリとチャンネルが振られており、レコードのままだとかなり不自然なことは否めない。これをなるべく制作者と音楽家の意図通りに、更に、より聴きやすくするために、いくつかの工程を経ることになる。その工程を経て、フルヴォリウムで聴くニュー・ディレクション・ユニット、特に集団投射の迫力は凄まじい。これはiPodとかじゃなくて、なるべくならデカいスピーカーで、ブックシェルフのスピーカーならなるべくデカい音で、空気を振動させて聴いていただきたい。また、漸次投射は高柳のアコギの音が細部まで聴き取れるようになった感じがする。これも出来ればイヤフォーンじゃなくて、空気を振動させて聴いていただきたいと思う。繊細なNDUの空気感が伝わってくると思う。モダーン・ミュージック/PSFからは同日に『エクリプス』、同時期にJinya Discからは1983年の未発表音源が2作品リリースされる。こちらも是非聴いていただきたいのである。よろしくお願いします。
マスタリング終了後、須藤さんに「たまには一杯どう?」と誘われ、「いいっすねー」とお答えし、新宿南口でサシで呑み。気分の良い呑みであった。
7/12(水)   といういわけで何かと多忙だ。PSFからの『エクリプス』と同時進行でジャケットとかプレスを発注するので、生悦住さんとほぼ共同作業をしているのである。で、その見積やらプレス発注やらジャケットデザインやら何かと細々と連絡を取ったり、どのようなプロセスが一番コスト削減になるかを検討しなきゃいけない。その作業に追われているのである。その間小売店にはインフォも流さなきゃならないし、広報活動もしなくちゃいけないし、ちょっと後に営業活動もしなくちゃいけない。まぁ、CDをリリースする前の通常の多忙な状態がまたやってきたわけであるが、多忙だからといって別に何がどうだというわけではなく、充実しているというのを書きたかっただけだ。ただしこのリリースに限らず、ちょっと全てにおいてギリギリ感もあって焦りもないわけではない。まぁなんとかなるだろう。