フリクションのため名古屋。

4月6日(木)
夜。野郎三人で焼き肉を食べながら非常にヘヴィーな話。終電ギリギリで帰ってくる。
4月7日(金)
朝10時頃起きて名古屋に行く準備。どうせライブハウスとかレコ屋に行くんだからと、今日午前中届いた巻上・梅津・津上のライブチラシをさっそく持参。早めの納品のため『月下のエーテル』も持参。新幹線で昼飯を食いつつ名古屋に到着したのは3時半。ホテルにチェックインをしてすぐに今池TOKUZOに向かう。TOKUZOに入ろうとしたらなんとP-VINEのM場っちがTOKUZOから出てきた。M場っち、色んな所に登場するなー。チラシを折り込んでもらおうと思ったが、既にチラシは準備済み。しょうがないので置いて頂くのみで。
フリクション、リハ中。リハから見させていただいたが、とても良い音のバランスでいい感じのライブになりそうな予感。本番まで時間があったので恵美子さんと一緒にそこら辺をフラフラしつつ軽い食事をして、いよいよライブ本番。さすがに10年ぶりの「フリクション」名義のライブとあってTOKUZOはすごい人数の観客。今回のフリクションはレックと中村達也の二人フリクションだ。私が一番最初に見て衝撃を受けたフリクションのライブのオープニングがやはりレックとヒゲのデュオだったので「二人フリクション」にはただならぬ思い入れがあり、とても楽しみであり、全然問題はないとは思っていたのだった。
果たしてライブ本番の一発目の音が出たとき、フリクションとしての衝撃が蘇ってきた。これだよ、これなんだよ、フリクションは! というワクワク感が脳内を支配する。「ミッシング・キッシング」から始まり2曲目が「サイクル・ダンス」。『軋轢』のアレンジに比較的忠実でパワフルな中村達也のドラミングとレックの図太いベース音、更にオクターバー(と思われる)やサンプルループを使用した一人二役状態。アンコール2回目、最後の「クレイジー・ドリーム」に至るまで思う存分フリクションを楽しんだ。レック自らが観客を煽りライブのグルーヴ感を作り出していったのは、さすがであると思う。とにかく10年ぶりのフリクション、大満足! 観客も全員納得したような雰囲気であった。
ライブ終了後TOKUZOは飲み屋に変身する。観客の多くはライブの余韻を楽しむかのように大勢が居残った。私はやはり東京からわざわざフリクションを見に来た、フリクション博物館・館長、金野くんと一緒に呑んだ。DIW時代に近藤等則をリリースした時からとてもお世話になっていた名古屋の安井さんとも初めてお会いできて嬉しかった。彼も一緒の席で色んな話を。宴会は狂乱の過程も経つつ朝まで続いた。
今回のライブの立て役者は名古屋のMちゃんという女の子で、彼女が一人で全てをやった。もちろんTOKUZO店長森田さん始め様々な人々の協力があって実現した企画だったが、大成功と言えるだろう。お疲れさまでした。そういうわけで最後はMちゃんと森田さんとオレの三人が残り、朝5時過ぎまで語り明かしたのであった。小野島さんも東京から来ており最後はもうパンキッシュな小野島大炸裂でめっちゃ楽しませてもらった。TOKUZOから外に出たらもう明るかった。タクシーがなかなかつかまらずホテルに着いたら6時。泥のように就寝。
4月8日(土)
9時半起床。シャワーでも浴びようかと思ったがそのまま準備してチェックアウト。なんかホテル代捨てたようなもんだな。京都へ。新幹線中爆睡。パララックス・レコードとshin-biに寄って、田村くんに自転車を借りて京都市内散策&中古レコード屋へ。京都は今日が花見のピークらしく、凄まじい人出でゆっくり散策などしてられない雰囲気。吉田屋にも寄らず、自転車を田村くんに返してから田村情報により礎礎へ栗コーダー・カルテットのリハを見に。石橋さんに遭遇。なんか忙しそうだったな、石橋さん。栗コーダーのライブも見たかったのだがライブ終了してからだと東京まで帰れないので断念。東京にも戻る。
京都も来るたびに観光しようとは思うのだが全然観光をしていない。ついつい音楽関連の場所ばかりに吸い寄せられてしまう。次こそ純粋に観光しに京都へ行きたいもんだ。