3日もためた。

3月22日(水)
梅津和時プチ大仕事@新宿ピットイン。今日の演目はズバリ「インプロヴィゼイション」。山下洋輔(p)、ナスノミツル(b)。このトリオで完全即興を、というライブ。さすがに山下さんはいい意味でも悪い意味でもドラマチックだ。ドラマチックに盛り上げるその技は伊達に芸歴を重ねていない。ものすごい迫力の一瞬が数回。とても時間が短く感じられた。ナスノさんのベースがジャズへジャズへと流れていく方向に歯止めをかけてる感じ。新たな違和感を持ち込んだという意味でナスノさんのベースは大正解であったと思う。
全然関係ない話だが、ライブハウスで開場時に配られるフライヤー、チラシ類は改めて、いいなあ、と思う。インターネットの情報よりよほど有意義。各々のアーチストやプロモーターがデザインして文章を書いたチラシ類は、たとえそれが手書きコピーのチラシであっても、その気合いが伝わってくる。中には肝心な日程とか場所とかが抜けてるのもあって、楽しい。オレも頑張ってチラシ、作ろう。
3月23日(木)
神保町の喫茶店、ラドリオにて某編集者と比較的重要な打ち合わせ。2年前から滞っていた企画をゼロから再び立ち上げする。そのフィクサー役というか、大雑把な編集役の仕事を引き受けた。某編集者がやっている出版社は私もとても信頼できる出版社で、いい本をいいペースで出版している。出版界のダウトミュージックなのである(笑)。この本が出版されると、一部ではとても話題になるに違いない。一部では。
その後私は池袋に赴き、レコード屋さんを散策。だるまやというレコード屋さん。初めて行ったけど、とてもいいレコード屋さんだった。このところレコード屋さんに行くワクワク感が皆無で、なんだか事務的にというか惰性で足を運んでいたのだが、だるまやは何度も行こうという気にさせる。CDもLPもコーナーがキチッと整理されてるし、中古商品の内容もとてもセレクトされてる感じ。見てるととても楽しい。私が学生時代に意志繁く通ってたディスクユニオンのワクワク感。頑張ってくださいだるまやさん。
3月24日(金)
バタバタともめ事多し。このところ、何とかやってる感が否めない。もうギリギリのところで何とかやってる感じ。もう少し余裕を持ちたい。バタバタの原因はこの「ギリギリのところで」という時間的問題が非常に大きい。こちらのペースに世の中が合わせてくれると一番いいのだが、世の中というのはそうも行かないようなのだ。そんなこんなでバタバタしているのだが、そんなバタバタしている中でもライブに行く。勝井祐二中村達也ナスノミツル芳垣安洋セッション、Jimanicaソロ、多和田正樹+GOMAセッション@青山月見ル君想フ。会場には知り合いの顔ぶれ多数。特に京都から来た村松さんに会えたのにはびっくり。ちょうど仕事で東京に来ているそう。彼女と、石田さんと三人で一番後ろの一番いい席でビール呑みながらノリノリでライブ見ました。最初は多和田さんの太鼓ソロ。これ抜群。ものすごいビート感で、圧倒された。それにGOMAさんのディジリドゥが絡むと非常に不思議な音空間となる。このサウンドの後のjimanicaくんはやりにくいだろうなーと思ったので、声かけで盛り上げてあげた。jimanicaくんはオレと一緒にバンドをやってるドラムの男だ。しばらくリハやってないけど。いや、良かったですよ。カッコ良かった。昆虫を題名にした新しい彼のソロアルバムからの曲を数曲。ハエ、カブトムシ、セミ。好きですよ。さてトリは勝井祐二中村達也ナスノミツル芳垣安洋セッション。終始一貫のロケンロール。中村達也が全てを引っ張った。最後の曲で達也くんが8ビートを叩き出すと芳垣さん苦笑いしてたのが微笑ましい。アンコールは凄まじいドラムバトル。お疲れさまでした。楽しかったよ! 最後は一応打ち上げの乾杯まで付き合って、終電で帰宅。