ループする。

フランスからオーダーが来て、夜その梱包をやった以外は全くヒマ。こんなヒマで良いのだろうか。まぁ今日は一日中雨だったし、良しとするしかない。呑みに行こうと思ってたらタイミング良く配偶者から呑みに行こうぜ、とのメールが入ったので待ち合わせて呑みに。
どうやら売れる本を出さなきゃヤバいらしく、その話を延々。配偶者はまぁ弱小な出版社に勤めているのだが、世の過剰な経済状況によりカネをジャンジャン回していかなきゃもうどうにもならないので、出版するということ自体が目的になっているらしく、その内容云々はもはやどうでも良い、と。とにかく会社を存続してゆくためには、出版して、カネを回収して、その返本を上回って余りある売り上げの次の出版・・・というループが延々と続くらしい。
昨日もちょっと触れたが、我が国の経済状況は過剰の一途を辿っている。全てのモノゴトが経済優先で進行している。その結果、それが少しずつ破綻を来し始めている、というのが今まさに様々にニュースを騒がせていることじゃないんだろうか。特に出版社とか(私のやっているような)レーベルとかのプライオリティは何なのかをもう一度考えるべきであると思う。カネのために「世に出すこと」を優先するのか、いい作品を出すことを優先するのか。いい作品を出したら、結果(売り上げ)は後からついてくるというのは完全な幻想であるにせよ、いい作品を出したら、これをもっと広めたいと思う、というのが編集者、もしくはレーベルをやってるヤツの本来思うべきところではないのか。もちろん「いい作品」というのはその編集者、プロデューサーの思う「いい作品」であって良い。ただこのことはオレみたいに一人でやってるヤツとか、食えりゃいい、贅沢なんかしなくていい、というヤツ(これもオレだな)に限って言えることで、会社に給料をもらっている以上は少なくとも給料以上の儲けを出して初めてエラそうなことも言えるのだからね。オレはそういったエラそうなことを言えるほど儲けを出さなかったし、儲けを出したからと言ってエラそうなことを言うつもりは毛頭ない。でも会社という組織は儲けを出したらエラそうなことを言わなきゃ存在価値がないんだよ。だからオレは会社を辞めたんだよ。
などということを延々と配偶者に説教。酔っぱらっていたので、この説教もループで。
以上のことからも分かるように(笑)、とにかくここ最近というか、ここ十数年は狂気の沙汰としか思えない。消費欲に訴求し、感情や情緒すら消費させんとするメディア、広告、勧誘。パソコンといえばみんないっせいにパソコン、サッカーといえばみんないっせいにサッカー、DVDといえばみんないっせいにDVD・・・。こういうことを言うと、じゃ肝心のオマエはどうなんだと問われるだろう。ハッキリ言ってオレなんか典型的な、消費欲望男ですよ。踊らされているわけです。もう出口なし。それが今の情報資本主義の最先端。確実にどこかで破綻せざるを得ない。
やっぱ、これに抗するには、消費しないこと。不必要なモノを排除すること。個人個人でこれしかないです。でもダウトミュージックのCDは買ってね。以下延々とループ。