XTCでインフルエンザ回復。

約二日寝込んで、ようやく熱が引いた。ヒマな時で全く良かったと思う。これが忙しいときなら、熱があっても仕事を全うせにゃならんのが個人で仕事をやってる人の辛い部分である。それにしてもタミフルは良く効いた。さすがにクスリに慣れていない身体には効くのだろうか。オレの抗体が強いのだろうか。タミフルのおかげで多分回復は一日ばかり早まったであろう。今度は38.9度 → 37.5度 → 36.8度と徐々に体温は下降して行き、遂に本日夕刻私の平均体温であるところの35.8度まで到達した。体温は正常に戻ったが鼻声(鼻づまり)と咳がまだ治らない。しかしもうクスリを飲むのは中止だ。あとは自然治癒に任せる、と。本当はクスリはあまり好きではないのだ。
昨日一日はとにかく頭がぼーっとしてて寝ているだけだったが、今日は熱も次第に下がってくるにしたがってちょっと元気になってきたので、寝室にラジカセを持ち込んで寝ながらCDをまとめて聴いていた。まだ聴いていないCDも多数あるのだけれど今日はなんとなくXTCをまとめて聴いた。オレはXTCの"Extrovert"というシングルにしか入っていなかった曲が大好きなのだが、実は先月新宿ピットインにウンベルティポを見に行ったときの休憩時間にかかっていて「お、イイセンスしてるじゃん」とか思ってカウンターの子に「これ、誰が選曲したの?」と尋ねると「今堀さん。」との答えが返ってきたので「おお。さすが。さもありなん」と妙に感心したのと、やはり先月編集須川さんと飲み屋に行ってXTC話題になったとき「"Extrovert"はいいよな」との合意を見た、というのが伏線としてあったのだった。
XTCについて語り始めると止まらないのだが、『ドラムス・アンド・ワイヤーズ』以降ずっと追っかけ続けてきて、その度感心されられるのだから、やっぱりXTC、つーかアンディ・パートリッジという男は類い希なる才能の持ち主だと思っている。実は色んな事をXTCからは影響を受けており、それを明かすことはここでは出来ないが、XTCのプロデューシングってのはいい意味でも悪い意味でもめっちゃマニアックなんですよ、実は。注意深い人、というか真剣にXTCを聴いてる人だったら簡単に分かることだけどね。
XTCの心地よさは楽曲ももちろんのこと、そのマニアックなプロデューシングにあるといっても過言ではない。ポピュラー音楽とはこうあるべきだという、まさにお手本のような見事なアルバムの作りと、マニア心をくすぐるシングルの数々。ビートルズ以来の...という形容は楽曲にのみ用いられるべきではなく、XTCという商品の全貌、つまりプロダクトとしてのXTCに用いられてその形容を全うするのだとオレは思っている。
それにしても「がんばれナイジェル」とか聴くと浪人当時を思い出して、ちょっとこう、こみ上げてくるものもあったりして、それにしても紙ジャケバージョンはちゃんと当時の「がんばれナイジェル」っていう邦題にしとけよ、「メイキング・プランズ・フォー・ナイジェル」とか勝手に邦題を変えてんじゃねーよ、とかぶつぶついいながらもほぼ一日で7枚ほど聴いた。