真剣さについて。

世間は本日から3連休か。私もいち世間人として今日は仕事をしなかった。というか、まぁしたのか、ちょっとだけ。個人で仕事やってるとなにかと気楽でいいな。いつでも仕事できるし。いつでも休めるし。
で、一日何してたかというとずーっと音楽聴いてた。外は雨だし、外出する気もないし、TV見る気もないし、こういう時は集中して音楽を聴くに限る。そういえばしばらく真剣に音楽を聴いていなかった気もする。中学、高校、大学くらいまで、何故あんなに真剣に音楽を聴いていたのだろうかと不思議でならない。なんか真剣だったもんなー。星ヒューマの目の炎、みたいな感じでさ。カネもあまりなかったから一枚のレコードを何度も何度も繰り返して聴いていた。正確には、レコードがすり減らないようにカセットに録音して繰り返し聴いていた。国内盤ライナーに線を引いたりもした。歌詞カードの明らかなプリントミスを鉛筆で訂正したりもしたさ。そのくらい真剣だった。
ところが今のオレはどうだ。情報量に押され、まるで情報収集が全てであるかのように、CDを購入しては聴かない物があったり一度聴いて終わりとかポンポンと頭出しして聴いたり、とか、そういった体たらくだ。そのようなインスタントな聴き方に慣れてしまった。ひどいもんだ。
仕事を始めてカネはそこそこ入るが時間がないという理由によるものか、音楽業界の肥大によるデフレ状態という理由によるものなのか、よーわからんが、とにかく過去の真剣さは半減した。
しかしこうも考えられる。過去の真剣さがあったから一度聴いてもある程度、音楽に関して「わかる」ことができるようになったのかな、と。それにしてもCD買って一度も聴かないというのもヒドすぎるわな。
今でもキング・クリムゾンとかをたまに聴くと、ついつい真剣に聴いてた時代を反芻してしまう。