アルタード3デイズ・最終日。

やっぱり発送はとめどなく。本日も発送の業務をして、けっこう多忙。メタカンパニーより初回受注数の連絡が入る。予測通り非常に少ない。いいのだ。心ある人にさえ届けば、それでいいのだ。初回受注数2万枚ですよ沼田さん、全然プレス数が足りませんよ、勘弁してくださいよ、なんてクレームの電話が入れば非常に嬉しいのだがそんなことはあり得ないのだ。
まぁ初回受注数、というのもまやかしの数字で、実は初回プレス数5万枚、初回受注数1万枚で、実売数千枚、残りは全部返品、返品されたものはメーカーで廃棄処分とかいうこともあり得るのだから、初回受注数に惑わされちゃいけない。
夕方、巻上さんと新しい作品のこととかジャケットのこととかを電話で簡単に話し合う。非常に手短に。スムーズに。とても簡潔でありしかも深い話し合い。こういうのって非常にいいなー。巻上公一ソロアルバムは11月にdoubtmusicより発売予定です。こないだ出たTzadik盤『Koedarake』とはコンセプトが全く異なります。こちらもお楽しみに!
で、本日アルタード・ステイツ3デイズ@新宿ピットインの最終日。
多くの知り合いがこのライブに来ていた。しかも、音楽を心から楽しめる人ばかりで、けっこう嬉しかった。お名前を挙げればキリがないので割愛させていただきます。まぁそれだけアルタードは注目のライブだということの証明だろう。
セカンドセットの後半、うっちゃんのアンプがイカれてしまってヴォリウムが上がらないまま即興を続けたが、そこが最高に良かった。人生を垣間見させてくれるようで。音楽とは何たるかを教えてくれているようで。即興の厳しさを教えてくれているようで。とにかく、サイコーだった。アルタードはデビューアルバムをリリースした時からの付き合いであるが、一本筋を通しているし、しかも当初からは相当変化している。彼らと一緒にCDを作ることは私にとって本当に楽しいことだ。
ライブ終了後、3デイズの打ち上げでピットイン内打ち上げ。オレはここのところ毎晩遅いので宇波くんが「帰りますー。」といった時点で一緒に帰るつもりだったのだが、うっちゃんに「どうせ方向一緒やからええやん。」とか言われて打ち上げに参加することに。
芳垣さんの持ってきたシカゴで異様に盛り上がりを見せた異様な打ち上げであった。楽しませてもらいました。芳垣さんと出した音楽論の結論は劇的なものであった。それは秘密。しかしアルタードの3人と話しているとどうも関西弁がうつってしまう。といってもオレのは似非関西弁だが。京都パララックス・レコードに行って石橋さんと森さんと話しているときもそう。多分、オレの中に関西弁に対する異常なまでの憧れがあるのだろう。関西弁は本当にオレにとっては魅力的に響くのだ。というか、標準語に魅力を感じなくなっている自分を強力に認識する瞬間、ってあるでしょう。オレは北海道生まれなので北海道に帰って友人とかと会うときは北海道弁になるのだが、そもそも北海道は歴史が新しいので(海辺でない限りは)非常に標準語に近い。だから強烈にローカルな言語、イントネーション、訛り、とかに憧れてしまうのだ。これもトシのせいなのかなー。
帰りはやはりうっちゃんと一緒にタクシー。2時。
ピットイン鈴木さんはじめ、スタッフの方々、本当にいつもありがとうございます。