銭湯。

配偶者と共に北千住に行きました。なぜ北千住? 単にカミさんの仕事の現地調査の付き合いです。北千住に来るのは学生時代にバイトしてた時以来だから二十数年ぶりです。すごいね、北千住。駅前は二十数年前のイメージと全然違う。オレがバイトで北千住に行ってたときの駅前はどーんと派手なパチンコ屋があったり居酒屋とか飲み屋とかがあったような記憶があるんだけど、いまやルミネはあるは丸井はあるはそれを繋ぐ立体歩道橋はあるはで、大変な経済的発展です。ただ、ちょっと商店街を外れると昔ながらの家並みと風情が残っていて、私は逆にこちらの方が嬉しい。いかにも下町といった感じが色濃く残っていてなんだかホッとします。カミさんの駅の現調は非常に短時間で終わったので、川まで散歩し(昨日に続き・笑)、夕暮れを見て、その足で有名な「大黒湯」という銭湯に行きました。そんなつもりでは全然なかったのだけれど、配偶者がしっかり風呂道具を鞄の中に詰め込んできていたのでした。
十数年ぶりに入る銭湯は実に気持ちよく、ふつうの浴槽、ジェット風呂、露天風呂、と全てを堪能し、汗をどっとかき、風呂上がりにコーヒー牛乳(\110)を、腰に手をあてゴクゴクと飲みました。体重を量り(67.5kg、増えてる!ヤバい!)、血圧を測り(上115、下52。健康状態とされる血圧よりかなり低め。)、配偶者が下駄箱の札(お−1)をなくすというとトラブルも、銭湯のおばちゃんの尽力で無事解決し、銭湯を出ました。
ここでビールを呑みたくなるのが人情というものでしょう。でも駅近くに行ってもなかなかいい感じのビール屋さんを捜し出すことが出来ず(ほとんどがチェーン店の居酒屋なのですね)、一本裏道を入ると、ありました! いい感じの呑み屋が。炉端焼き たに川。外観、中の雰囲気、客層、開けっ放しの引き戸、実にいい感じであります。ここでビールを一本だけ呑んで帰ろうと思ったのだが、あまりにもいい雰囲気で、ついつい中瓶4本、つまり2リットルほど呑んでしまいました。銭湯の後のビール。いい雰囲気の居酒屋。サイコーの気分を満喫し、帰ってまいりました。
銭湯、いいね。オレがガキの頃は銭湯に通っていた。銭湯にはいろんなおっさんやじいさんや、ガキ、若者がいて、楽しい。最近はどうだか知らないけど、オレがガキの頃は背中に龍とかのアートを施した人もけっこういた。いろんな人がいていいんだよ。いろんな人がいるのが楽しい。銭湯、じゃんじゃん潰れてってるみたいだけど、この楽しさ、残ってほしいもんだなーと思うのであった。