ONJO plays Eric Dolphy ”Out To Lunch” ミックス。

午後2時より吉祥寺GOKサウンドにて1月録音の上記タイトルのミックス。聴いたり感想を述べたりする人・・・大友っちと私。実際に卓を動かして音を上手い具合に混ぜ合わせる人・・・近藤祥昭氏。
録音から半年以上も経過し、久しぶりに聴くその演奏は実に新鮮であった。と同時に、あの時こんないい演奏したか? というのが正直な感想。思うに1月末は大友っちの5デイズ・ライブ@新宿ピットインの直後の録音だ。みんなバタバタしてるし、オレも大友っちも半ばパニクってる状態で録音に臨んでいるわけだ。どう考えても当日冷静な判断など出来るはずもなく。
録音をした順番にミックスしていったのだが、一曲目に録音したのは"Something Sweet, Something Tender"。これがいきなり良かった。いきなりアルフレッドのソロが良かった。そして中間部の即興も抜群に良かった。どのように良いかは、まぁ発売を楽しみにしていて下さい。12月11日の発売です。次。"Out To Lunch"。完璧。どのように完璧かは(以下同文)。"Straight Up & Down"。美しすぎ。あまりに美しすぎ。どのように・・・(しつこい)。"Hat and Beard"。ONJQ時代からのこのレパートリーも相当変化してきている。当日オレがメモったノートにはセカンド・テイク採用、と書いてあるが、今日聴くとファースト・テイクもかなり捨てがたい。めっちゃ迷うところだ。しかも録音当日みんなでこれは7"のEPにしようとかなんとか冗談で言っていたのを真面目にメモっていたりする。その他自分で当日書いた意味不明のメモも面白かった。「アタマ3449〜イキ」とか「別紙てんぷの」とか「コーラン(音源)」とか「dmp-」とか全く意味不明のことが書いてある。ま、おおよそプレイバックするのを聴きながら思いついたことを書いたに違いない。それでも曲によってメンツが入れ替わってる部分とか即興パートの特徴とかはしっかり書き込んであって(当たり前か。)半年ぶりに見てみると、なかなか興味深い。
2曲及びサブの録音パートを残して、本日はこれにて終了。あとは明日。
かなりインパクトの強い作品になるであろうことは今日聴いてみて分かった。録音当日の日記を見ると「ただ、現場で聴いてるのと、後々家で聴いてみるのとは全然印象が違うのでそこんところを冷静に判断しなければと。」と書いてある。ちゃんと分かってるじゃん、オレ(笑)。そんで、冷静に判断したところこれはかなりインパクトの強い作品になるであろう、という結論である。まだ家で聴いてないけど。
世界中でいちばん刺激的なオーケストラではないのかな。これを私のレーベルからリリースできるのは誇りでもある。嬉しい。皆さん、本当に楽しみにしてください。そして同時に「大友良英プロデュースさがゆきシングス中村八大」(F.M.N.よりリリース予定)と「大友良英ターンテーブルソロ」(Improvised Music from Japanよりリリース予定)も聴くべきです!!