堪能。旭川。

本日はオヤジの17回忌法要であった。17回忌ともなると、親類縁者はほとんど呼ばずに身内だけで済ませるのが世間一般の常識らしい。というわけで我が家も、母親と私と配偶者のみ。11時に坊さんが来て読経開始。読経はとても興味深い。西洋音楽的に解析すると、まずトーナルセンターとなるべき一音があって(それは読経の開始音階なのだが)、それを上下する音階は3つか4つである。もちろんその音階には絶妙な揺らぎがあり、これは西洋の記号では分析できない揺らぎと情動なのであるが、これほど豊かな音楽(とは世間的には思われていないだろうが)となるのは、声の力なのか、それともわれわれが文化的コードに縛られているからなのか。とにかく正座による足の痺れを堪えつつ読経に酔いしれた。シンプルなのにズンと心に響く音。以前は複数による読経も聴いたがこちらも圧倒的な迫力であった。ああそうだ、読経のCDを購入し、何度も堪能してみよう、などと思った信心のない男である。
短くて簡単な法要も終わり、三人で蕎麦懐石を食べに出かける。あるホテルの一室を母親が予約したらしく、温泉にも入れるという。まず昼間から温泉を堪能し、どっと汗をかき、蕎麦懐石に突入。ビールはピルツナー。全てが蕎麦で作られている懐石料理で、あっさりしていてとても旨い。腹一杯喰って家に戻ってきて、シエスタ(っつーか、働いてないけど)。
心地よく目覚めたら2時半。配偶者が乗馬体験に行くというので一緒に出かける。乗馬ズボンとブーツとヘルメットを借りて(英国スタイルな感じ。ウェスタンではない。)馬に乗る。最初はちょっと恐かったが次第に慣れてきて、楽しくなってくる。馬の走りのリズム感がつかめると身体の動かし方も分かってくるようだ。が、本日はそのリズムをつかめず。
その近くのスタルヒン球場で、旭川竜谷 vs 白樺高校の甲子園の予選をやっていたので、観戦。途中から入場したのでタダだった。竜谷が 3-3 の同点に追いついた辺りから観戦し、最後まで。ビールは黒ラベル 350ml缶。やはり興奮してしまう。「ヨッシャー」とか叫んでしまう。が、結局竜谷は敗退。竜谷はさすがに甲子園経験を生かした応援団が派手派手にそつなく応援をこなすが、白樺の応援はとても地味であった、というか、この応援でいいんだよ、という、なんか、応援する人々の心の叫びが聞こえてくるような、大太鼓と声だけのシンプルなもの。ブラバンは、なし。でも、かえって大太鼓と声だけの応援の方が迫力があってカッコいいな、と感じた。時々、おばちゃんが叫んだり。インプロヴィゼイションが時折入る、いい応援団だった。白樺は地味ながらとてもいいチームだ。今後も頑張って甲子園を目指してほしい。
家に戻り、晩ご飯を軽く。ビールは北海道限定サッポロクラシック(缶)。
9時より高校時代の友人、池田浩之と、同じく高校時代の先輩である松井邦文と3人で呑みに出る。ビールはキリンラガー(瓶)。3人で。大量に。
というわけで昼からビールを呑み続け、完璧なビールっ腹になりつつある。実家に帰ってくると毎回2、3kgは体重が増える。ビールと旨い食べ物。太らないはずがない。東京に戻ってどこでこの贅沢な脂肪分を消費するかで元の体重に戻るかどうかがかかっている。
明日は墓参りイベント。