バレーボールの。

ここ数日、女子バレーを見ているのだが、なんかイヤなのである。あの「ニッポン、チャチャチャ」が。
26日のブラジル戦は、凄まじい試合だったと思う。最終セットの攻防は全く手に汗握る緊張感で一瞬たりともTVから目を離すことが出来なかった。それなのに「ニッポン、チャチャチャ」。ダッセー。興ざめだ。
私は日本を応援していないわけでは決してない。柳本監督のアツい情熱や選手たちの真剣な表情にいちいち私は感激したりしている。しかし。ブラジルだって同じことだ。韓国だって。ポーランドだって。中国だって。昨日の勝敗は点数ではブラジルが勝ったとはいえ、双方互角の戦いを演じたということはTVを見ていただれの目にも明らかなはずだ。いい試合だった。試合が決まった瞬間TVを切った。そのあとの放送とかもなんかいたたまれないような気がして。
報道は日本贔屓の報道ばかりで、対戦相手とのフェアな報道が決してなされない。これがとても不満である。大友の爺ちゃんが死んでサーブを打つときにそれをボールに込めるとか、そんなエピソードはどうでもいいわけである。よしんばそれを報道するのであるならば、ブラジルの選手のエピソードも対等に報道してほしいのだ。(エピソード自体は全く必要性を感じないが。)それが報道におけるフェアというものではないか。アナウンサーまであまりの日本贔屓興奮度に私は思い切り引き気味である。
ニュースとかいうアイドルが出てきて歌と踊りを試合前に披露するのもいかがなものか。もう完全にバレーボール・ショウになっちゃってる。芸能界とバレーボール協会が結託してプロパガンダを打つことを否定するわけではないが、やり過ぎ感が否めない。何億の金がどのように動いているのかも興味深いところではあるが、とにかくオレのいいたいことは一つ。「バレーボールの試合を楽しく見せてくれ!」
国内の大会(例えば高校野球のように北海道VS鹿児島みたいな)であれば対等に報道するくせに国が違うとなぜ対等に報道できないのか。それがナショナリズムに繋がるなんていう極端なことはないにせよ、とてもキナ臭い感じだけは否めない。イヤ〜な気分なのである。軽くヘドが出そうなのである。
どこの国が勝ったっていいじゃん、そんなの。まぁオレは北海道出身なので北海道は徹底的に応援するけどね。ニッポン出身なのでニッポンを応援するわけではないんだよ。