二日分。

6月21日(火)。梅津さんのジャケットが納品される。マットビニール処理のジャケ表面がいい感じ。さっそくセッティング作業。だいぶ部屋がジャケとCDに占領されていい感じになってきた。いかにも個人レーベルの部屋、というか事務所といった感じ。ある程度セッティングが終わったところでさっそくある程度の枚数をメタカンパニーへ納品に行く。マツ・グスタフソンの追加納品分も。雨降ってなくてよかった。その他の時間は全て原稿書きに費やす。原稿書きはとても非効率な仕事だなぁと改めて痛感。とくにオレみたいに文才のないヤツがやるとめちゃめちゃ悩むわけです。二日くらい悩んで書き上げてギャラ5千円とか。まぁつべこべ言うまい。
夜はY本、H坂、K原の4人で新宿で打ち合わせ。グダグダになって最後は歴史認識の差異とか、批評の現在とか、なんかそんなような話をしたような気がするのだが、忘れた。もう一軒、打ち合わせに行こうかということにもなりかけたのだが、ちょっと遠慮しといた。H坂氏は私の腕をぐっとつかんで離さず「沼田、もうイッケン。」と。その「イッケン」が打ち合わせの案件の一件なのか、打ち合わせ場所の一軒なのかは定かではない。多分後者であるとは思う。
なんだかノリノリの3名にオレだけ「帰る」と言うのは水を差すようで非常に悪いなぁとも思ったのだが、なんせ夜タクシーで帰って「そのタクシー代はCDを何枚販売すれば回収できるのか。」的な配偶者のチェックも入るので、おいそれと終電を逃すわけにも行かない。といっても山手線上野方面、余裕であると思ってたら、こないだの一本前も池袋止まりだった。なんだよー。つまり新宿から池袋方面は0時40分も池袋止まり、0時59分も池袋止まり。こんなに早かったっけ? おちおち打ち合わせもしてらんないよ。また池袋から歩こうかとも思ったが、なんか腰も痛いし、今日はちょっと大塚方面まで歩いてからタクシーに乗った。CD、約2枚の販売(卸価格)で本日のタクシー代は回収できる。

6月22日(水)。一日中原稿書き。二本終了。いまジャズ・トゥデイというフリー・パーパーに「唱和残響伝」という連載を持たせていただいているのだが、まぁマイナー・レーベルの素顔、みたいなアーティクルなわけです。第一回目はdoubtmusicが取材され、第二回目からはオレが取材して書いてくれ、と言われ引き受けた。今出ている号にはImprovised Music from Japanの鈴木美幸。そんで第三回目が地底レーベルの吉田社長。吉田社長にもユニオン時代からとてもお世話になっていて、ぜひ彼の面白さと地底のいい加減さを世の人々に伝えたかった。ただ、吉田社長はヒマなのだが私の方がなんやかやと忙しく(カッコ悪!)メールでのやりとりで取材させていただくという、IT時代の最先端効率仕事をさせていただいた。案の定、というか私の思惑通り、というか、さすが吉田社長、というか、めっちゃめちゃ面白い回答で返信が来た。これを私のアーティクルに変換したら超ツマラなくなりそうなので、そっくりそのままコピペして原稿にすることにした。まあ原稿書きは非効率だがたまにはこういう効率的なことがあっても良いだろう。お楽しみに。
配偶者が今日たまたま買ってきたBrutus Casaという雑誌にジンギスカンの記事が載っていた。「東京ジンギス倶楽部」というのが存在するらしく、旭川出身であるという石川顕氏の発言にことごとく激しく同意した。6月20日に書いた日記同様のことを石川氏は言っておられる。石川氏もラムよりマトンが好きらしいこと、つけだれの「松尾式」を評価しておられること、などなど、さすが旭川出身であると思わせる。なんだか東京ではずいぶんジンギスカン屋が増えているようだが、ソフィスティケイトされていない、「松尾式」のグダグダのジンギスカン(マトン)をオレは東京で食いたい。