ブラスの快楽

お昼頃、ネットを見ていたら、関口義人氏の「ブラスの快楽」の発売記念イベント(第二回目)が今日であったと気付き、急ぎで外出の身支度をして(といってもパジャマからジーンズパンツとTシャツに着替えただけ。)四ッ谷いーぐるへ自転車で。第一回目は聴き逃したので第二回目は是非行こうと思っていたのだった。いーぐるに到着し関口さんに挨拶させていただき『ブラスの快楽』をさっそく購入。いーぐるの後藤さんに「マツ・グスタフソン/カタパルト」を一枚差し上げ、販売促進協力をお願いする。その手のお客さんがいらしたときにいーぐるでデカい音量でかけてもらうとお客さんがジャケットを見に来てくれれば大成功だ。
さっそく後藤さん、講座が始まる前にかけてくれたのだが、どうも家で聴いている時との違和感を否めない。大きなスピーカで聴くと随分音が痩せるイメージになる。これはリバーブ処理をほとんどしていないことに依るのだろうと思う。コンマ数秒の音の重なりがないことを大きなスピーカは情け容赦なく表現してくれる。
しかし、とも思う。実際はバリトン・サックスの音の出口はひとつである。それをステレオ装置は2つのスピーカに分離して鳴らしている。この違和感なのかな、とも思う。これはヴァーチュアルな出来事ではない。嘘に変換しているのだ。
というわけで導き出された結論:マツ・グスタフソンのバリトン・ソロ・アルバムをお買い上げ(予定)のみなさん。できれば一つのスピーカで少し大きめの音でお聴き下さい。出来なければモノで、なるべく左右のスピーカを寄せてお聴き下さい。マツのサウンドはロッキンなのでジャズ仕様のステレオセットには合わないかも知れません。ドンシャリ系のイコライジングをして聴くとカッコ良く聴こえることでしょう。Killin' !! Rockin'!! な「カタパルト」です。
関口さんの講座はとても面白かった。特に私はやはり辺境の音楽に激しく反応してしまう。ハンガリーブラバンとか、ファン・ガルシア・エスキヴァルとか。(それにしてもエスキヴァルのブラスの音の切り方は尋常ではなかった。どんな録音のしかたをしているんだろう?興味津々。)
講座が終わった後、関口さんと後藤さんの間で白熱した論争が展開されたが「白熱している中、申し訳ないんですが腹減ったんですけど...」と私が水を差し、中華屋さんへ移動する。中華屋さんでも関口さんや後藤さんらと楽しいお話に参加させていただき、とても楽しかった。夜中自転車で帰宅。ちょっと湿度は高いものの、この時期の夜中、自転車で走行するのは実に気持ちがよい。あまりにも気持ちが良かったのでその気持ちの良さを思う存分堪能すべくゆっく〜り、長い時間をかけて四ッ谷から帰宅した。