梅雨である。

6月15日。先日はUSのErstwhileからのオーダーを出荷し、今日はフランスのMetamkineからオーダーが来た。素直に嬉しい。何が嬉しいかというと、もちろん売れるのが嬉しいのだが、在庫が減ってきてCD箱が片づくのがとても嬉しいのだ。もしかしたら売り上げることよりCD箱が片づく方が嬉しかったりするかも知れない。しかしそんなこと言ったってタイトル数が増えてきたら必然的に在庫は増えるわけで、そんなの最初から分かってはいたのだが、あぁそうか、頭で分かることと身体で分かることというのはこういった差異なのかと、今更ながら気付くドンクサい私がいる。
dms-101 大友ギター・ソロはMetamkineからのオーダー数に満たないため、手持ちの5枚分を先に送って残りの分はメタ・カンパニーにある在庫分と、委託で置いてあるお店にお願いして在庫分を返品してもらい、なんとか見繕う次第。
そんでもって
6月16日。メタ・カンパニー、高沢社長から電話があり、ONJOの在庫がなくなり気味なので100枚持ってきて、と。ほいほい、と。昨日に引き続き箱が片づく。嬉しい。っつーか、売り上げたことについて喜べよ、という話ですが。昼はインプロヴァイズド・ミュージック・フロム・ジャパンの原稿書き。一向に進まず。本当は15日締切だったのだが延ばしてもらったのだった。書けなくなって煮詰まったところで、雨だが家を出る。5時半に巻上公一さんと市ヶ谷で打ち合わせ。本当は7月に巻上さんのソロ・アルバムを出す予定だったが、なかなか進まずスケジュールがズレ込んで、まぁ4ヶ月後の11月に出しましょうか、と。さて。これで今年後半の予定はほぼ立った。
7月3日  梅津和時 / Show The Frog
8月    お休み。(夏休み)
9月?日  Andrew D'Angelo Trio + One
10月?日  Green Zone
11月?日  巻上公一 Solo
12月11日 ONJO plays Eric Dolphy "Out To Lunch"
あくまで本日現在の予定ですが、つまり変更になることは十分にあり得る、と。ネット情報の流通はその辺が怖いので再度言っておきますが、あくまで予定です。予定というものは狂うためにあるのです。だから「予」定なのです。もうこうなったら敢えて狂わしたろか、みたいな心境にすらなる。でもなるべくその通りにやる努力はする。努力は嫌だけど(以上本音)。前向きに検討させていただきたいと存じます(これ建前/ビジネスマン用語)。これで今年を乗り切る、と。乗り切るって、なんかカッコいいですね。P-ファンク・オールスターズのグルーヴ感、みたいで。ビッグ・ウェイヴをサーフィンでガーっと疾走する、みたいで。
巻上さんと四方山話をしているとあっという間に時間が過ぎ、次の予定はヒゲの未亡人のライブ@渋谷青い部屋、である。渋谷に急げ! 霧雨の中を。
最初に登場した山口小夜子さんのユニットはエフェクタによって変調されたヴォイスが非常に心に沁みたグロテスクなサウンドであり、心地よかった。演奏時間は短かったがいい感じのサウンド・テクスチャーですよ。途中で一度ブレイカー落ちて音がピタッと止んで、それはそれでサウンドだけだとそのハプニングは面白かったけど。でもちょっとプレイヤーにとっては可愛そうだった。
岸野さんのヒゲの未亡人は、一字一句聴き逃すまいとずっと耳を澄まして聴いていた。ハマりますね、これも。絶妙に私のツボをついてくる言葉と物語の数々。ピアノのゲイリーさんのプレイもその言葉達に拮抗するかのようないい演奏。ここに思い切り私のツボをついてきたセリフを書き出したいのだが、止めとく。涙流して笑いました。いや〜楽しかった。楽しみたい人はライブに行ってください。
明日も色々と予定が入っており、動き回る予定。