出没エリア。その2

夜更かししてたら案の定起きたのが昼だった。仕事上の書類がぐちゃぐちゃになってしまったのでクリアファイルと、CD送付用のプチプチ封筒がなくなったので神保町のオフィスデポへ買いに出る。備品は色々と金がかかっちゃって大変。その足で配偶者から頼まれた図書館への本返却とかクリーニング屋とか買い物とか、一気に済まして帰ってきてから部屋掃除。オフィスというには思い切り生活感が漂っているが一応オフィスらしき部屋になってきた。本類、CD類、LP類、大杉。
明日GOKで梅津和時氏レコーディングなのだが、その際GOKの近藤さんにオープンリールを持ってくことを約束してたのでさっそくキャリングカートにセッティングしてみたが、重い重い。しかも明日雨らしい。どうしよ。
ところで文京区を自転車で走っているとやたら目に付くのが「誰かが見てるぞ!」とか「見られてるあなたのポイ捨て」とかいうポスターだ。青少年の犯罪抑止とタバコの吸い殻捨て防止のためのポスターだが、そのキャッチコピー、いかがなものか。他人がどこかで見ているから悪いことをするな、と。その倫理観のメッセージは、じゃあ他人が見てなきゃ犯罪を犯してもいいぞ、と言っているようなもんだ。良く解釈すれば社会的な存在を意識せよ、とも取れなくはないが、個人の倫理観の育成には何の意味もなさないはず。見ているのが神様だったら神様を持っている文化圏では充分有効かも知れないが神様を持っていないわが国におけるそれは、やはり社会的な関わり合いをメッセージしたものなのか? 納得がいかない。いずれにせよ人間は悪いことをするということを前提にしているように見えるメッセージだが、そのウラにはクリーンな社会であったほしいという制作者の意図が見え隠れする。クリーンな社会ほど気持ち悪いものはない。クリーンな部分とダーティな部分があって初めて社会は機能するのではないか。じゃあお前はどんなポスターを貼れというのか、と問われたらこう答える。「そんなポスターなんか貼る必要なし。」