ライヒの日。

朝からスティーヴ・ライヒ漬け。もうライヒ聴きまくり。久しぶりに聴くライヒはやっぱり私のハートを掴んで離さない。ノンサッチから出てる一連のヤツとECMのもの、「フォー・オルガンズ」はアナログとCDで。一番最初に聴いたライヒECMの『オクテット/〜ラージ・アンサンブル/ヴァイオリン・フェイズ』だったなぁ。私が学生の頃の話。二十年以上前だ。池袋のディスクポートの横にあった「アヴァン」だか何だったか名前忘れたけど現代音楽とかそういうのの専門店で買った。なぜライヒを買ったのかの記憶がない。
「ディファレント・トレインズ」と「ザ・ケイジ」の来日公演にも行った。もう感動の嵐だった。「エレクトリック・カウンターポイント」はさすがにメセニーではなかったが、この公演で感動して何度も何度も繰り返しCDを聴いた。
テクノ・音響が出始めてライヒは再評価され始めた。こういう形で、予想だにしないところからライヒが再評価されることはとても嬉しいことだった。と同時にテクノ的・音響的ライヒの聴き方で耳が更新されてゆく。それは新たな喜びであり、再発見でもある。耳が更新されないことほどの不幸はないと私は思っていて、結局ほとんどの人が音楽から離れていくのは、聴き方の更新がないからではないかな? 外部要因ではなくて。
夜白山の「映画館」(ジャズ喫茶)でイギリス人で日本に滞在しているウィルと待ち合わせてCDを交換。2時間ほど色んなことを喋ったが、イングリッシュ英語は私にとって非常に聴き取りにくい。彼は日本の音楽に非常に興味を持ってて、高柳昌行を知らないのに中村としまるを知っているという、変わったヤツだ。いろいろとアブナい音楽を教えてあげて、ビール3本呑んで帰途に着く。
ONJOのジャケ・デザイン完成版が佐々木暁さんから届いた。明日から出力センターとか印刷屋さんとかプレス屋さんとか、いろいろと回らなきゃ。