アルツハイマーか、オレは。

3時から白山の「映画館」というジャズ喫茶で副島輝人氏とトーク・イベント。お越し頂いた方々、どうもありがとうございました。前半は「副島節」炸裂で、富樫雅彦の未発表音源とか高柳昌行アクション・ダイレクトの未発表音源とか、相変わらず珍しい音源を聴けて充実。やはり副島さんの'70年代の語りはいつも熱く、その深さと愛情は圧倒的だ。
そんな副島さんから話を引き継いで、この私が。そんな深く語れるはずもなく。
それでもなんとか90分持たせた。喋りは我ながら激下手くそ(笑)。もう落ち込みを通り越して開き直りましたです。そうするとすズルズルと適当な言葉が出てくるもんですね。いや〜まいった(笑)。かけたのは「くつやのマルティン」コンポステラ、「ロンリー・ウーマン」大友良英、「真夜中の静かな黒い川の上に浮かび上がる白い百合の花」/ONJO(初公開)。以上3曲。締めは副島さんの選曲で佐藤允彦富樫雅彦の「ワルツ・ステップ」。素晴らしい演奏。しかも「映画館」のオーディオ装置で聴くと私の場合は家で聴くときの数十倍の感動がある。いや、大袈裟ではなく。本当に。うちは安いオーディオ装置なので、このドラムのリヴァーブ感がけっこうしつこく聴こえるんだけど、「映画館」で聴くと全然しつこく聴こえない。まさにこのライブの会場に私は居合わせたので、その時の紀尾井ホールのリヴァーブ感がそのままの形でCDに記録された感じに聴こえる。副島さん、ちょっと涙ぐんでた。
まぁ楽しいトークショーであった。来ていただいた方にサンクス・アゲイン! その後、そのままお客さんも交えて打ち上げに突入。ビールがとても旨い。
9時に配偶者と待ち合わせて寿司を食べに行く。今日は配偶者の誕生日なのだ。誕生日祝いに美味しいお寿司をご馳走。そういえば去年の今日がディスクユニオンの最後の出社日だったのだ。もう一年か。早いな。去年の今頃もそういったわけで配偶者には誕生日プレゼントもないまま、送別会の嵐だった時期だ。寿司ぐらいじゃ足りないくらいだな、カミさんには。感謝してます。
よせばいいのに10時過ぎに二人で「映画館」に戻った。副島さん達がまだ居たら再度合流しようかと思ったのだった。しかし入れ違い・ほんの10分前くらいに副島さん達は帰られたようだったのでコーヒーで酔いを醒まして家に帰った。途中いまアムステルダムにいるディスクユニオン山本隆から電話があり、「いまアムステルダムのコンベンション会場に居るんだけどさ、オレの横にはトリスタン・ホンジンガーが居たりするんだけどさ、みんなからオートモ、オートモって言われるんだよ、沼田さんの名刺持ってくりゃよかったよ。」と言われたので、ダウトミュージックだって言っといてくれ、ワンワードでダウトミュージックよ。もうテキトーにそこに連絡せよとか言っといてくれていいから。と答えておいた。興味のあるディストリビュータから連絡のひとつもありゃ嬉しいのだが。
ところで、カミさんと待ち合わせた場所で、寒いのでデイパックの中からウィンドブレイカーを取りだし、それを着て自転車に乗って寿司屋に行ったのだが、デイパックをその場に置き忘れて寿司屋を出るときにデイパックがないことに気付いたのだった。をいをい。大丈夫か。オレ。いくら酔ってるとはいえこれじゃアルツハイマーだよ。幸いオレがテキトーに置いたと思われるまま、バイクの荷台の上にデイパックはまだあった。しかもチャックを思い切り開けたまま。もう。ダメだ、オレ。