情報戦争。

昼頃、郵便受けを見てみると「ロック画報」19号が届いていた。特集はフリクションクレイジー・キャッツフリクションのレコード・レビューは私も執筆している。さっそくレックのインタビューから読み始める。ここでのポイントはしばらく行方不明だった元PASSレーベルの後藤美孝氏がレックにインタビューをしている点である。非常に興味深いインタビューで、読み応えがあった。あと、関連作品一覧にギロチン兄弟の抜けも発見。どーでもいいか、そんなこと。ま、とにかく未発表音源4曲のCDも付録で付いており狂喜した。お世辞にも良い音質とは言えないがとても貴重なものである。この疾走感はやっぱりたまらない。
千駄木往来堂にて、現代思想2004年10月臨時増刊「チェ・ゲバラ」を購入。往来堂は本当に好きだ。小さい店舗ながら品揃えと展示がどーしょーもなく本好きの心をくすぐる。逆に最近千駄木に出来たブックオフは本好きの心をちっともくすぐらないのはなぜか。そのブックオフのはす向かいにある古本屋さんも私のストライクゾーンの古本屋さんだ。オフノートのCDなんかが置いてあるところもまたニクい。展示も粋で、奥にはちょっと座って立ち読みできる(ん?なんか文章変だな。)スペースもある。ちょうどいい具合に音楽の本やら写真集やらのコーナーなのだ。この粋な計らいが嬉しいじゃないですか。目的買いをするときは三省堂とかジュンク堂とか「なんでも揃ってますよ」の店舗が便利だが、なんとなく面白そうな本ないかな、と探すときは往来堂とかブックオフのはす向かいの古本屋さんが面白い。
しかし最近神保町の数多ある古本屋さん巡りとか、してないなぁ。古本屋さん巡りをするとネットで情報探すよりずっと濃い情報が得られるのだ、私の場合。あの建ち並ぶ本屋さんの各々の面積がちょうど私の身体感覚・情報処理感覚に合っているというか...。
とかいいつつ最近は「つん読」状態がかなり続いており、反省している。CDも聴いてないのたくさんあるし。完全に情報飽和状態・情報先行内容後回し状態だ。思うに、いまの文芸評論・音楽評論ってそういう感じじゃないのかなぁ。情報大過ぎて核心に触れられないよな。オレですらそうなんだから評論家の方々はもっともっとサンプル盤とかもらったりなんかして。そんなに聴けないっつうーの。という叫びが聞こえてきそうな感じ。勝手に入ってくる情報はもうたくさんだよ。自分の足で拾い集めた情報が一番大事な情報だ、という話。