ONJO 4日目5日目

もう、疲れた疲れた。
四日目の演奏より当然五日目の演奏の方が良かったが、それは一般的・音楽的な意見で、迷いとか葛藤とか、そういった部分があって各人が真剣にみんなの音を一音も逃さずに聴いている四日目がオレにとっては非常に興味深い。ONJE(O)は馴れ合いの音を出すようになったらおしまいなのだ。だから大友は何度もその馴れ合いやフリージャズのクリシェを慎重に避けてきた。
大きな編成でもそれは全く変わらない。通常のビッグバンドの、例えばカウント・ベイシー的な爽快感はまるでない。では何的な爽快感かというと聴き手(もちろん演奏者も含む)がひたすらに耳を研ぎ澄ます爽快感。あのぐちゃぐちゃの音の中に実に美しい音が含まれていることを発見する爽快感。年を取るごとにその感性は鈍化してゆくが、若い子たちがこの音楽の爽快感を感じることが出来るのは多分そこだろうと思う。やっぱソノリティにハマるのはクセになる。

打ち上げはピットインのご厚意でピットインにて。もうみんなベロンベロンに酔っぱらった。心地よい疲れだった。カヒミさん、素晴らしい女性です。大友もMCで言ってたがわれわれ底辺の住人の所に女神が舞い降りてきた感じ。いずれにせよこの充実感、サイコーでした。