七針にて。

康くん企画のセッションを聴きに行く。もっともこれを単に「セッション」と言って良いものなのか、演奏を聴き終えた後では非常に戸惑いがあるのだが、実にいい音楽を聴かせていただいたというのが素直な感想だ。演奏者:客席を囲んで時計回りに。石川高(笙)、河野円(tape recorder, metronome)、牧野琢磨(g)、山本達久(ds)、弘中聡(ds)、大島輝之(g)、美川俊治(electronics)、康勝栄(g)。
各々が強烈な磁場をつくる実に素晴らしいもので、約一時間のワン・セット。単なるセッションではないと感じたのは、全体の音があたかも作曲されたかのような明確なストラクチャーを持っていたからだ。音の一粒一粒がまるで意志を持っているかのように耳に飛び込んでくる。いやー、ホントにいい演奏を聴かせてもらった。未来は明るいな、と思ったのであった。是非もう一度このメンツのライブを聴きたいと思う。康くん、よろしく。