行けぃ!!

昨日の坂田明2デイズ初日は実にカッコ良かった。坂田さんがカッコ良すぎた。セカンドセットにペーター・ブロッツマンの飛び入りという豪華なおまけもついて、これぞフリー・ジャズ!と拳を振り上げたい気分だ。
ファーストセットでなかなか演奏が終わらずズルズル感満載で全員の音量が小さくなったところ(多分全員がまだ演奏の終わりとは認識していない)で、坂田さんがいきなり「ギターの音もうちょっと上げてくれるかな。」とPAに指示を出す。客席はシーンとしている。その刹那、坂田さんがジムと達久に向かって「行けぃ!」と言った。ジムと達久はその瞬間痙攣したようなものすごいスピードの演奏を始めた。この瞬間が一番カッコ良かった。坂田さんが組長でジムと達久が鉄砲玉。な感じの構図。
最近『仁義なき戦い』『新仁義なき戦い』を全てDVDで観てしまったためそういう印象なのかなとも思うが、いやあれは誰がどう見ても組長と鉄砲玉だろう。
「行けぃ!」という坂田さんのひとことに演奏の全ては象徴されている。そのひとことの中に含有される音楽の意味はあまりにも大きい。そして坂田さんが自分の音楽に意図したものは全てのプレイヤーが汲んだであろうことは想像に難くない。


本日はこれから2日目。ゲストには大友良英Sachiko M。昨日とはまた別の展開が予想される。私も楽しみに、これから家を出ます。会場では『千山』先行販売や、『with records』会場販売もあります。こちらもよろしく。