呑みに行く。

ここ10年以上にわたり通っている淡路町の明石という呑み屋が来週末で閉店する。一時期はほぼ会社帰りに毎日のように呑みに行っていた呑み屋である。会社のすぐ近くに立ち呑み屋が出来て以来、われわれ呑み仲間は一時そちらの方に傾倒し明石に行く機会が減ったら、明石のおばちゃんがわれわれの職場までお菓子かなんかを持って営業に来た。われわれがちょっと離れたので売上が激減したのだった。そんなおちゃめなおばちゃんがいる呑み屋を愛せないわけがない。ディスクユニオンの本社が市ヶ谷に移動した後も、現ユニオン仲間と呑みに行くと言ったら必ず淡路町の明石だ。移動してからもう5年くらい経つが、まだ明石だ。
取り立てて何が旨いとか、酒の種類が豊富だとか、そういった今流行の「居酒屋ガイド」風の特徴はない。しかしわれわれにとっては東京一落ち着ける居酒屋なのである。閉店するという話はおばちゃんから直接聞いた。ショックだった。
われわれにとって、明石は涙あり、笑いあり、時にはケンカもあり、下ネタあり、哲学的な話もあり、の喜怒哀楽の全てが詰まった呑み屋だ。我々の想い出をどうしてくれるのだ。オレは悲しい。
そんなわけで閉店近くの日程は混むだろうからと思い臼井と川井とオレの3人、途中からイガブー、計4人で呑んでいたのだが、すでに予約とか入っており9時半までであるとおばちゃんに宣言された。残念だがしょうがない。予約の客たちが来たので移動。すぐ近くの、こちらも久しく行っていなかったMへ。けっこう呑んでしまった。
あぁ、明石。来週も行くことにしよう。記念写真を沢山撮っておきたいものである。