展示ふたつ。

昼に高円寺のGallery45-8に、CDを作りに出かけた。Gallery45-8で行われる大友良英の「with records」の展示会場で販売するCD。800枚限定。シリアルナンバー入り。そのシリアルナンバーを手書きで入れて、紙のカバーに入れる作業。てっきり一人でやるもんだと思っていたが、Gallery45-8を運営する藤高さんや、彼女の友人、彼女の弟まで手伝ってくれて、予想よりも早い時間に終了。一方、切り絵作家の尾関くんはターンテーブル、壁面など展示全体の作業を。黙々と一人で。
最終終了時間は6時ちょい過ぎで、これから秋葉に出かけても錬成中学の屋上でやってる、こちらも大友良英のENSEMBLESの展示に間に合うと思い、ヨメと待ち合わせてメシ喰ってから二人で錬成中学に出かけた。
夜も更けた広い屋上での展示は、中年になって暗いところでものが見えなくなったオッサンにはなかなか細部まで見えずに辛いものがあった。がしかし、ひとつひとつの展示は実にユーモラスでありつつも、個性ある小さな音を発していて、各々がとても面白い。廃校で行われたため給食室にあった資材を活用したものが多い。
そんな中にあってとりわけ一番クールだったのはSachiko Mの作品。見た瞬間、カッコいーと思った。後にさっちゃんに会って話を聞くと、オレのコンセプチュアル・アート的な解釈は誤っていたようだが、その展示のクールさは、暗いところであまりものが見えなくなったオッサンの目の悪さをも補って余りあるというか、各々の展示が多少の光を発するものの中でも地味に照らされたSachikoMの展示が観念として異様に光っていたというか。まぁうまく言えないがそんな感じであった。あまり細かく説明するとネタバラしになりかねないのでそこまでにしておきますが。
秋葉・錬成中学屋上でやっている展示、高円寺Gallery45-8でやっている展示、両方ともオープンしてますので、皆さん、是非足を運んでみてください。なお、Gallery45-8での展示はwithout recordsのコンセプトに呼応するもので、作品を破損しない限りにおいては自由にレコードをターンテーブルに載せて楽しむことができます。準備中、尾関くんと一緒に音を聴いてみましたが、一台でもカッコいい音が更に2台、3台と増えると小さい音ながらものすごく豊かなノイズ・ミュージックを奏でます。それを録音して編集したのが「with records」というCD。当面はGallery45-8のみの販売です。しかしアナログレコードってのがやっぱり最強にタフで豊穣な音をしておりますなー。と再認識。