病気のこと。

<お知らせ>
ダウトミュージックTシャツ、オリーブ/150 は売り切れました。他のサイズ/色はまだあります。直販部のみの販売ですのでよろしくお願いします。
スクロールして下の方です。→ http://www.doubtmusic.com/mart/mart.html


さて、F.M.N.石橋さん情報によると、私の失調は「逆流性食道炎」とのことで、何よりわけの分らぬことが名辞されたのは喜ばしきことであり、人類はこうして安心し、また不安にもなり、ということを2000年以上繰り返して来ているわけである。
昨日の夜はメシを呑み込む時ですら、痛かった。ああなるほどメシは口中で噛まれて砕かれて唾液を含んでジェル状になり食道を通過し胃に落ちるのだなと実感できるほどに。そして火曜日辺りからフラフラになっていたのは、実はこのせいかどうか分らないけれど、微熱も出ているせいなのであった。微熱平均37.5度。しかもおしっこが真黄色、というかほとんどウイスキーのダブルの色、というか濃い麦茶色というか。ちょっとビビった。薬を飲んだ直後からだから薬のせいもあるのかも知れないけど、こんな濃い色のおしっこ見たことねーよというくらい濃いおしっこだった。しかしまあこの程度のことであれば日常生活に支障はきたさないし、ちょっとフラフラする程度。ただ障害としては、I.M.J.の鈴木美幸ではないけれど「やる気を出そうとしても出せない」のだ。倦怠感というのでしょうかね。
あぁそれで思い出したけど、昨日鈴木さんのところにフラフラ感満載で『完全版・緑色革命』を納品に行って、いつものファミレスでしばし世間話をした。私の症状を彼に話すと、鈴木さんは「それはマグロについている虫のせいだ」と言った。ワイドショーで郷ひろみが言っていたらしい。さすが、鈴木さんだと思った。常に見習いたい姿勢である。オレなんかまだまだだなと思った。


今朝起きると、暑さのせいなのかあるいは体内で何か抵抗武装勢力が闘っているのか、大量の寝汗をかいていた。もうぐっしょり。おかげで微熱はある程度下がったが、フラフラ感はまだ続いているのだった。おしっこは昨日よりは薄まった。水やポカリスエットを大量に飲んでいるからだ、多分。やる気はちょっと回復気味。痛みも徐々にひいて来ている感じ。2〜3日中には美味しくビールも呑めそうな予感である。


ヨーロッパのマナーとして、初対面の人物と話す時は当たり障りのない話しをせよというのがあるらしい。天気とか健康とか職業とかそういった話題だが、逆にタブーとされるのは政治、宗教など論争の引き金になりそうな話題であるとされる。んなこと言われたってこちとらアジア人よ、アングロサクソンのマナーとやらには与しないぜよ、などとはいえヨーロッパ合理主義の言い分にも一理あって、以前、ディープ・パープルなどの話題となりそこからホワイトスネイクの話題になったのだが、私が「わははは、デヴィッド・カヴァーデイルな。太っちゃってるのにパツンパツンのベルボトムはいちゃって、カッコ悪いったらありゃしない」などとさんざん中傷をぶちまけたところ、相手が「ぼく、デヴィッド・カヴァーデイルが一番好きなんです」とうつむき加減に悲しい目で訴えられたことがある。この時はさすがに「しまった」と思った。趣味という項目も初対面で話す時のタブーに加えた方が良いかも知れない。趣味も高じると宗教的になる可能性はいまや57%くらいある。そういうのを予め読んどけよな、オレ。というのもこの場合の教訓なのだが、まぁとにかく話題にすべきことには注意した方が良いということである。


なぜこういうことを書いたかというと、病気の話題はいくらでも書けるなあと思ったのだ。面白いくらいにペンが進む、というかタイプが進む。そして病気の話は人類共通であり、共感を生み、それが民間療法を生んでゆく。病気の話題というのはわりと重要なのではないか。最近は友人にも加齢人口が増えて来たため、加齢による病気、加齢による障害、加齢による失調などの話題でおおいに盛り上がる。一人一人にそのストーリーや対策、奇異な出来事や激痛体験、などなどあたかも春の花見の如き絢爛さを呈している。5人くらいで病気の話題を始めると、たぶん一晩かかっても終わらないだろう。病気はそれだけ興味深いし、まだまだ謎に包まれているのだ。そもそも人間自身のことが、誰もが分っちゃいないのだ。哲学者も。医学者も。科学者も。だから病気は面白い。人間も面白い。