佐藤允彦トリオ『巴翁戯楽』発売記念ライヴ@新宿ピットイン。

今回の『完全版・緑色革命』の制作にあたり、佐藤さんには見えない部分で非常にご親切な協力をいただき実に恐縮。佐藤さんの何気ないご協力がなければもしかして実現しなかったかも知れない。ライブ終了後、改めて佐藤さんにご挨拶させていただき、お礼を申し上げる。


ライブは『巴翁戯楽』の曲を中心に。当日ライブで購入した『巴翁戯楽』はバッハ曲集だ。「曲集」とはいえ原形は激しく崩されたり、デフォルメされたりして、バッハとはわからないのだけれど、時折フレーズが顔を出したりコード進行で追えたりするとても興味深いCDである。かの有名なジョン・ルイスのバッハ集などとは全く違う相貌を見せる。途中MCで佐藤さんがネタばらしをしてたのだけど、あ、なるほど。と納得したり、え、そんな曲の作り方なの? と笑ったり。そんなのも含め、興味深いライブだった。ベースの加藤さんとお会いするのは10年ぶりくらい。「え、ユニオン辞めたの?」と言われ、改めて月日の経過するのが異常に速いことを実感。


ちなみに、実は佐藤さんの昔のアルバム『パラジウム』と『デフォーメイション』(両方ともBridge発売)は、何と私が、このカスな私が、ライナーを書かせていただいているのです。読み返してみると、おお、けっこういいこと書いてるなオレ。と我ながら感心した。『パラジウム』、『デフォーメイション』、『巴翁戯楽』。各々スタイルやタイプが全く違いますが、未聴の方は是非に! あ、あと佐藤さんのレーベルBAJから出てる一連の富樫曲集も素晴らしいですよ。