フェラ・大竹・ビール。

8日(土)
マンションの総会に出席。義母上京のため、われわれ夫婦と義親、義妹と東京駅周辺で夕食。昨日フェラ・クティが聴きたくなって部屋中を汗だくになって探したのだが、見つからなかった。もしかしてユニオンに売ってしまったのだろうか。まさか、フェラに限ってなー、とは思うものの、売る時の心境というのはけっこう負のグルーヴ感が働いているもので、後になって後悔しているものが何十枚とあるのだ。そしてまた中古で買い戻したりして。こういうアホなことをやっているので私はダメなのです。そんで今日、フェラ買ってきたよ、しょーがないから。そんな感じでどれだけのカネをオレは使っているのかと考えたら軽く目眩がしてきた。
9日(日)
情熱大陸大竹伸朗を見る。大竹氏は「何も考えちゃいない」と言って絵の具をキャンパスにぶちまけるけど、それにいちいち意味付けをする解釈とナレーションがうざい。坂本龍一だの村上隆だのといった「権威」たちのコメントも非常にうざい。そういったこと(つまり権威とか価値付けとか)から最も遠く離れているはずの大竹氏(そして私は最もその部分に共感する。『既にそこにあるもの』をもう一回読もう!)のはずなのに、TVではそれを強調せんがために、権威や客観的価値を導入せざるを得ないというジレンマはよーくわかる。ただそれを観せられる方としてはちょっとなーと思うわけである。まあ30分で大竹伸朗を紹介するという企画自体にちょっと無理があるのかもしれない。ただ、映像としてはなかなか興味深かった。宇和島いいところだなー。魚うまそーだなー、とか。
10日(月)
秋刀魚は頭の上部から半分くらいのところまで出刃包丁で切って、頭部をぐりっと下向きに折り曲げそのまま引っ張ると内臓がスルスルと抜けてくる。簡単な腸抜き方法だが、私には出来ない。野菜調理は比較的出来るのだが、こういうのが弱い。血とか腸に弱い。こんなんじゃいざという時サバイバルできねーなと思う。秋刀魚はとても旨かった。ところで最近の晩ご飯はお米を食すことが減って、ビールとつまみ程度なのであるが(本日も秋刀魚とサラダと豆腐。そしてビール)、ビールもちょっと好みが変化してきて、前はスーパードライは旨くないと思っていて、黒ラベルとかモルツとかいわゆる喉ごしマイルド系が好きだったのだが、最近はスーパードライの喉ごし刺激系もステキに感じられるようになってきた。特に8月は必要以上に暑い日が多かったので、スーパードライは「うめぇ、異常にうめぇ」と泉昌之のマンガに出てくるような幸せを感じたのであった。そういうオレが今一番旨いと思ったビールは「ザ・プレミアム・モルツ」(サントリー)。ただしこれは店頭販売価格がエビスと同じくらいでちょっと高い。次に旨いと思ったのは「贅沢モルト」(サッポロ)。ビール好きの意見が訊きたいところである。とかいってもあまりカネもないんで普段呑むのは発泡酒なんですけどね。発泡酒ならもう何の銘柄でもいいのです。味、とか喉ごしとかそういう問題じゃないし。いい気分になれりゃそれでいいの。あ、ちなみにオレは配偶者の帰りが遅くて一人で晩飯食う時なんかはビールを呑みません。話し相手がいてこそのビールなのだ、オレの場合は。