イブイブ(23日)とイブ(24日)。

クリスマス・イブ。「欧米か。」という、あの漫才のツッコミがとても面白いと思っているわけだが、世間は欧米の食べ物を食したり、ケーキとか食したり、七面鳥を食したり、赤い三角の帽子をかぶってパーティをやったり、クラッカーを鳴らしたり、セックスを楽しんだりしているのだろうか。それにしてもクリスマスがいつのまにかセックスの日になってしまったとは思ってもみなかったよ。それはここ20年くらいの話らしい。
私ら夫婦の今日の昼食は白いご飯とわかめのみそ汁とさんまのみりん干しとほうれん草のおひたしですよ。本当です。ウケを狙っているのではなく。配偶者の作った昼飯。さすがオレの配偶者、と内心嬉しくなる。そして夜はピットインにONJQ(カルテット)を聴きに行き、CD販売での入金を糧に数日間の生活費を稼いだりという、普段と何ら変わりのない生活なわけだが。ゲストが伊東くんのオプトロンで、おークリスマス気分満点じゃん!と喜んだり。
昨日は昨日で、夜、配偶者は急ぎの仕事、オレは高柳昌行ビデオ・コンサートに行き、帰りにM野とI井と呑むという全く普段と変わりない生活だ。それにしても原宿の街は狂っているようだ。この街は何かが間違っている。イブイブとか言って、まともに歩けないほどの混みよう。皆能天気な顔をしてケータイで写真撮ったり、うた歌ったり。欧米か。それに歩きが遅い。世が世ならライフルでもぶっ放したい気分にもなる。オレのペースで歩かせろ、と。
しかしそうとはいえ、オレの心の中はそんなに荒れているわけではない。平穏な日々の生活が進行していっているだけだ。多少の起伏があろうとも、感情はいつも豊かでありたい。イブとかイブイブの日に、どこぞに出かけて盛り上がるのは否定はしないが、何か世の流れがそうだからといって皆右にならえをする貧乏臭いマインドの庶民にはなりたくないというだけの話で。
そんな自己肯定の言い訳をしたがる中年の今日この頃なのである。