というわけで

いま帰ってきました。
3時に家を出て、まずは元ヴァイナル・ソユーズ清宮くんに誘われ、iTuneMusicStoreなるデータ配信(apple社がやってる)の日本の代理店(恵比寿)へ。私はその辺りのことが全く分からんため、説明だけでも聞いとこーかな、と。メジャーメーカーはメジャーメーカーで音楽配信のシステムを持ってるみたいなので、マイナー・レーベルを集結させて一手に配信代行業務をやっている会社のようだ。
音楽配信という全く新しい音楽流通形態に対し、私の意見がまず定まらない。これが音楽の発展に寄与するのか、否か。もちろんダウンロードされることによってレーベル側も多少は潤うし、アーチストにも分配がある。その点のシステムに関しては全く問題がないようだ。ただ、経済的側面の問題点はダウンロードされることによるCDの売り上げ減少だ。現状ではアルバム一枚丸ごとダウンロードしたら、CDの定価の半分以下の値段で、しかもほとんど変わらない音質で音楽が聴けてしまう。だったらモノにこだわりさえしなければ誰だってダウンロードで済ませてしまうのではないか。CDの売り上げが変わらないという前提であればサブ的な収入としてレーベルもアーチストも喜んで賛同すると思うが、これによってCDの売り上げが下がるとレーベルもアーチストも収入が半減してしまうことは確実だ。
また、iPodの普及で音楽自体の聴き方に確実に変化が生じていることを鑑みても、一曲単位でのダウンロードはとても有効だと思うし、そうやって人々が興味を持ってくれればそれはそれで嬉しいと思う反面、じゃあCDをつくる意味って何だ? とか考えちゃうわけだ。
まぁそんなに深く考えるべきことではないのかも知れないけど、確実にIT革命(このコトバ、ちょっと死語っぽい)に巻き込まれてるっつーことです。さて、どうすべきか。ドラフトとプレゼン用資料をもう一度読んでから考えてみようと思う。
9時よりディスクユニオン新宿ジャズ館にて梅津さんの『Show the Frog』発売記念インストア・ライブ。始まる前にちょっとだけしゃしゃり出て挨拶させてもらいましたが、人前でしゃべるのが久しぶりだったため異常に緊張したですよ。すいません、ガチガチで。あとはもう梅津さん任せで無責任なレーベルオーナーでありました。梅津さんのソロは相変わらずスゴ〜く素敵で、皆さん楽しんでいただけたようで、私も楽しんだ。良かったです。
終わってから梅津さんと多田さんとユニオン新宿ジャズ館の塙店長と4人で打ち上げ。焼き肉屋。あっという間に時間が過ぎ、都営新宿線の終電にギリギリ間に合った。神保町から春日までは徒歩で、あまりの湿気の多さにたまらなくなりタクシー3メーター分だけ乗った。今日は色々と考えさせられたり楽しんだりと充実した日ではあった。