作品づくり VS 製品づくり

色校正が終わって一段落したと思っていたONJOジャケットですが、またもやモメごと発生! 朝から。午前中は電話していなかった時間の方が確実に短かった。こちらのデザインが印刷所のポシビリティの範囲を超えている、と。さながら作品づくりVS 製品づくりの構図である。印刷所はやはりクレームを恐れているのか、事細かにこちらに安全策を提案してくる。しかしデザイン上絶対に譲れない部分というのもある。こちらはない金を絞ってカッコいいジャケットにしたいのに、なかなかそれを汲んでくれないのは、そういうことをやってクレームが入った過去があるからだろうと思う。印刷屋を仲介してくれる斉藤さんとデザイナーの佐々木暁くんの間を取り持つのは私で、もうこうなったら徹底的に佐々木暁くんのデザインで押し通そうと決意した。印刷屋さんに「どうなってもこちらでは責任とれませんよ。」と言われたら「うん、あんたは責任とらんでいい。すべての責任は私がとる。だからデザイナーの要求通りにやってくれ。ちゃんとカネは払うしその後文句も言わない。」という感じで進行させた。これでご苦労をかけたのは仲介の斉藤さんだろう。こちらのワガママな要求を汲んでくれ、本当に楽しく、そして真剣に動いていただいた。そしてわれわれ(佐々木・沼田)の要求は全て通った。なんだよ、やりゃ出来るんじゃん、印刷会社。
というわけで細部にまでこだわったONJOのジャケット、4月24日以降、店頭で確認してみて下さい。いまdoubtmusicのウェブサイトに貼付けてあるデータから若干のマイナー・チェンジがあります。それがどこかはよ〜く見ないと分からないし、印刷所とモメた部分も秘密にしておくことにします。まぁすご〜くモメたジャケットである、ということはポイントとして押さえといてください。何のポイントなんだかよく分からないけど。
一段落したので税務署に2004年度の還付申請を提出しに行く。税務署で書き方教えてくれたおねえさん、カッコよかったなぁ。ああいうふうにテキパキと的確に対応してくれる女性は実に気持ちがいい。おっさんは全然ダメ。もうやる気全くなし。あのおねえさんならオレの税金をたくさんあげてもいいような気になる。オヤジにはオレの税金やる必要なし。ちなみにそのおねえさんの左の薬指に指輪はなかった。鋭いチェックが入りました。
さてようやく煩雑なことも終わり、呑みにでも出るか、と思ってたら、件の斉藤さんから電話が入った。「さっきのサンプル出来たんで、最終チェックしてくれるかな。いまから一時間後にそちらに行くから。」と。呑みの時間、一時間のびた。あぁ早くビールが呑みたい。しかしここでの最終的なオレの判断で全て終了のはずだ。あとは印刷のみ。その連絡が入ったので、昨日の分と今日の分の日記を今こうして書いているというわけだ。 今日のビールは凄く旨そうだ。