アマゾンの謎 ランキング編

今朝もアマゾンをチェック。オレは分からないことに関しては納得するまでヘビのようにしつこいからね。
「売れている順番」で並び替えると『大友ギター・ソロ』がドーンと9位に落ちました。やったね! 1位は『カナリア』。このアルバムは美音堂という私の友人がガンバってやってるレーベルなので、嬉しいことだ。そこで各CDのAmason.co.jpの売上ランキングというのをチェックしてみた。以下はその順位。アルバム・タイトル/ランキング。2005年3月2日、10時10分〜25分のデータ。
1. カナリア 1,294
2. 山下毅雄を斬る 14,741
3. スープ 20,457
4. passionate age(井上敬三) 57,313
5. 孤高 86,845
6. the crushed pellet 85,178
7. turntables and Computers 80,396
8. スープ・ライブ 42,547
9. ギター・ソロ 3,130
10. テイルズ・アウト 31,596
11. ONJQライブ 25,949
12. Undecided (V.A.) 表示なし
13. たたき売り 151,980
14. ボールズ・トゥ・ザ・ウォール(V.A.) 384,710
15. 大友良英×イアン・ケルコフ 表示なし
16. 女人、四十。 382,144
17. タイトル未定 155,005
見ていただけると分かるように『ギター・ソロ』は2番目に表示されるべきである。その他の順番もめちゃくちゃ。そもそもこのランキングは期間を設定してのランキングなのか、売上累計のランキングなのかが分からない。「Amason.co.jpの売上ランキング」という部分をクリックして、その説明をすべきであると思う。 14.以下は在庫なし商品。その在庫なし商品にまでランク付けがあるのはやはり累計売上ランキングなのだろうか。それとも単なるプログラム上のバグなのだろうか。
売上ランキング表示上位のものの売上が上がるのであれば、私はそれを存分に利用したい。作品の良し悪しで売上が決定されるのではなく、あくまでそれがカスタマーの購買意欲を促進するものであるならば、それはどんな広告宣伝よりも効果的なはずだ。私はいい作品をリリースしさえすればそれが売れなくても良い、などという清貧の思想は一切持ち合わせていない。いい作品を出す、この部分は絶対に譲れない。しかしそれを売ってその入金で生活をしているのだから、「売る」という経済活動をないがしろにするわけにはいかない。
売上ランキング1位から9位にいきなり落ちた、ということは「売上が止まった」というふうに世間的には認識される。実際には止まってないのに。
それは私にとっても大友良英にとっても、大変困ることなのだ。アマゾンは私も個人的に頻繁に利用させてもらってるし、あらゆる点で非常に利用しやすいネットショップだと思う。しかしこういった小さなことが実は重要な意味を持っている(それは利用者にとっても、メーカーにとっても、アーチストにとっても)ことをもっと認識してもらいたい。そんなことどうだっていいじゃないか、と思われる方も多くいらっしゃるかも知れないが、少なくとも私にとってはどうでもいいことじゃないし、アーチスト検索で「売れている順番」がデフォルトになっている以上カスタマーの購買意欲に大きく左右する。
いずれにしろネット上の巨大マーケット、アマゾンには非常に謎が多い。今までは全然意識してなかったけど、いざ自分の売上に関わってくるとなるとどこまでもゲスな勘ぐりを入れたくなるのであった。