大泣きの私

25日に録音した分を大友良英がCDRに焼いて持ってきてくれたので、さっそく聴いてみた。録音順とは若干違う曲順で入っていて一番最初に「ユリイカ」が入っていた。
イントロからカヒミさんが囁き始める。そのヴォイスと拮抗するように各々の楽器が主張し始める。このメロディの良さも手伝ってか、オレは泣いてしまったのだった。
目一杯神経を尖らせ、毎日大友良英とあーでもないこーでもないと動き続けたこの8日間のことと手伝ってくれた人々のご厚意と来日勢はじめ協力的にやってくれたミュージシャンの全てに対してのことが見事にオレの中でこの「ユリイカ」の演奏とダブってしまったのだった。大友良英の徹底したインディペンデントな意志の力強さがこの曲に集約されているような気がする。

といってオレ一人で感動していてもしょうがない。これをCDにする時点でどう伝えていくかがオレの仕事だ。ミックスとマスタリングでまた大友良英との様々な討論があるに違いない。素晴らしい作品にしたいと思っている。