マツ・グスタフソン

朝8時に起床。9時25分の京成スカイライナーにて成田にマツ・グスタフソンを迎えに行く。喫煙シートボタンを押したはずが、ぼ〜っとしてて「禁煙」を押してしまったらしい。ショック。こんなことなら普通の特急で行くんだったよ! 1,000円損した。
ゲートAでなんなくマツと会える。リムジンバスで新宿まで移動の間約一時間半、ずっとマツと音楽の話を。こいつ、ジム・オルークと双璧をなすほどレコード・ジャンキーだ。日本のジャズとか実に良く知ってる。
新宿西口から東口のホテルまでタクシーで。ホテルにはちょうど大友良英とSachikoMが来てて来日ミュージシャンの手続きをしてた。そこにアクセル・ドゥナーとアルフレッドが到着。全員でリハ・スタへ移動。リハの最初から最後まで付き合う。本日のお披露目はエリック・ドルフィーの「アウト・トゥ・ランチ」全曲。水谷くんの素晴らしいホーンアレンジ。しかしまだみんな慣れない感じでぎこちない。でもこのぎこちないカッコ良さはONJのひとつの魅力だな、なんて思ってしまう。それにしてもバランスの取れた非常にいいグループだ。
リハ終了後マツ、アクセル、アルフレッド、研太、SachikoMと蕎麦を食べに行く。4時。今日初めての食事。それからオレはすぐにメタ・カンパニーに行って用事を済ませてピットインに戻る。塚田さんと河奥くんがCD販売のヘルプをしてくれる。有り難い。
ライブはリハと雰囲気が全く違って、素晴らしいものだった。特に大友コンダクトによる「ガゼローニ」はスピード感、演奏のテンション、構成とも群を抜いていた。どういうふうな録音にしようか、楽しみだ。
終電で帰宅。晩飯はセブンイレブンのおでん。

演奏、長っ!
スタジオ・リハは一曲3分だったのに(笑)。
でもその長さの必然性は充分に感じられた。マツはマツだけにタイミングを待つわけ。いい頃合いでブビ〜っと。バリトンで。
それにしても研太は毎回毎回、本当に良くなってくる。馴れ合いにならないような慎重さと葛藤が見えてくる(聴こえてくる)。ある意味このバンドは研太がいないと成り立たないような部分がある。キーパーソンなのです、彼は。

マツにCDをもらった。アテンドのお駄賃(笑)。
THE THING /.Garage (Smalltown Superjazzz)
彼のThe Thingの3枚目。これ、すごく良かった。ファースト、セカンドよりガッチリ音がまとまっている。ゴリゴリのバリトンが爽快! 彼はジム・オルークとかサーストン・ムーアと並ぶレコード・ジャンキー。3人で演奏もするが、レコ・ジャンキー度も競い合ってるらしい。リハ中にアクセルと二人で「レコード・マップ」本を丹念にチェック。こらこら、ちゃんと曲覚えろよ、といいつつも「このレコード屋は高いから行くな」とか「ジャズだったらユニオンの新宿店に俺が連れてってやる」とか的確なアドヴァイスを出す私。