GW総括(長くなりました)。

って、GWは全く関係ないので特に総括すべき事態もなかったわけですが、まぁいつものように単なる公開(後悔)日記です。


5/2(土)
目黒不動周辺を散策。特に感激したのは五百羅漢像。元々は深川本所にあったらしいのだが1908年(明治41年)に目黒に移ったとのこと。その羅漢像(全538体)は実寸大の木彫りで、圧巻にして畏敬の念。吉宗がずいぶん援助をしたとのことで、吉宗というとついつい暴れん坊将軍マツケンを連想してしまう。TVの刷り込み力は多大である。毎日観てるのもなんだと思うが。(追記:いま午前中にやってるのは「暴れん坊将軍」ではなく、北大路欣也の「大岡越前」。)
本所当時の巨大な羅漢寺の図も展示されている、ここにあげたのはズームアップ図なのですが、寺を訪問する人々の全体図もあって、その細かく、ユーモラスな描写には本当に感心してしまう。
その後バスで三茶に移動し、イム・スウン&修子ちゃんと落ち合い、4人でメシ。その後下北までだらだら歩いて立ち呑み屋で呑んだり久しぶりにいーはとーぼでだらだらしてるうちになんと千代田線の終電を逃す。しょーがないので山手線に乗って帰宅。
帰宅してネットを見て清志郎さんの訃報を知る。脳天を巨大な金槌で殴られた感じ。そういえば一日中ずっとなぜか「多摩蘭坂」を口ずさんでいた一日だったことを思い出す。偶然だろうけど。まあそういう風にして人の死は物語化されてゆくんだろうな。ということで。お許しください。


5/3(日)
発送が数件あり、郵便局(本局)とセブンイレブンメール便)へ。特定の人々優遇の全くアホな政策により高速が渋滞である。物流に影響を及ぼしているのは確実だ。政策も愚かなら安いからさしたる目的もなく高速に乗るという能天気な人々はもっと愚かだと思う。


5/4(月)
表参道にオープンしたスペース「VACANT」に大友良英山本精一ギターデュオを観に行く。VACANTは元々DEP'Tという古着屋さんだった。DEP'Tといえばオレの高校の時の同級生である大杉っつーのが店長をやってた店で。全く愛すべきアホなヤツで、まだ東京にいるとは思うが、若い頃に子供を作ったので、もうもしかして子供も30歳近い年齢になっているかも知れない。DEP'Tはとっくに辞めているらしいので、いまはどこで何をやっているのか。大杉、ここ見てたら連絡くれ。
さて元々DEP'Tだったお店なのでかなり広くて、2Fがライブスペースである。内装が木なので、特にアコースティック・ギターの響きが抜群にいい。フィードバック音すらも、なにかまろやかな感じがしてヒリヒリ感がなく、耳に優しい感じ。終了後山本さんとも話したのだが、フィードバック音がどちらのスピーカから出ているのかがわからなくなり、音の(音楽家の)立ち位置というのが時折見えなくなる。立ち位置は見えなくてもよい、とばかりに二人は広い会場を歩き回り時には1Fに通じる階段まで降りていって演奏をする。アコギのときは実際の立ち位置を不在にした。エレクトリックの時は音自体の立ち位置を不在にした。そんな印象。音がとても良かったおかげもあり、すごく良いライブだったと思う。大友・山本/ギターデュオ、絶賛発売中です。興味を持たれた方は是非聴いてみてください。オレが何を言いたいか、よ〜く分るはずです。
ちなみにこの日は自転車で行って自転車で帰ってきた。自転車の長距離にはサイコーの気候。


5/5(火)
sim + otomo / Monte Alto Estateが、高円寺SunRainRecordsでずいぶん売れているらしい。追加オーダーのメールが山本達久から来たので納品しにいく。あいにくの雨。そういえば京都Parallax森くんからも追加オーダーのメールが来た。
本当にありがたい。大手ショップは一部を除いて、新譜は売り切って終了!な感じの風潮の中で、追加発注して売り続けてくれるのはほんま、ありがたいことです。仙台・青山さんのstore15novとかもそうだけど、売り切れたものは一枚でもオーダーをくれて在庫してもらえるありがたさはレーベルにとってかけがえのないものです。CDはなくなるだの云々という議論が喧しくなってきておりますが、なくなりません。とキッパリ言い放ちたいほどのありがたさだ。


5/6(水)
今日も雨であった。夕刻〜夜にかけて外出せねばならない用事を除いては家にいたわけだが、なぜか突然、CD棚の整理を始めて、気が遠くなっていた。おおよその場所は把握しているものの、いざあのCDを聴きたいと思うときに限って自分が記憶していた場所にそのCDがないケースがあまりにも多い。
まず、ジャンルを大ざっぱに分けることから開始。「日本もの」「アメリカン・ロック」「イギリスのロック」「ブラック・ミュージック」「その他の国のロック」「ジャズ」「クラシック」「その他」に大雑把に分け、その中でアーチスト順に並べる作業から始めたのだが、じゃあ「ruins + derek bailey」はどちらになるのかとかアーチスト順に並べた時に棚に収まりきらない紙ジャケはどうするのかとか元々はイギリス出身でアメリカに渡りアメリカ人と組んで出来たグループ(キャプテンビヨンドとか)はどちらに入れるのかとか、問題が山積した。
結局、現状入っている状態に近づけつつ、おおよその感じで整理することにした。bluenoteやtzadikは一箇所にまとめてとか紙ジャケも収納できるところにまとめてとかグランドファンクの隣はバッドカンパニーでいいやとか。結局自分だけが把握しておけば良いわけだから、最初に何故そういう風にジャンルに分けようと思ったのかすら自分で自分が分らなくなる。そんなことばかりの人生です。