雑感。何題か。

相当ご無沙汰でした。昨日は体調がヒドかったな。仕事のデカい山を一通り乗り越えたところで、呑みに行ったのだが、これがまたアホな連中勢揃いでS崎、K井を筆頭にU井、Y本隆、Iブーというユニオン連中になんと元ユニオンT中まで加わって、延々下品な話題が炸裂。いつもの淡路町・明石は、さすがにオレらのあまりにも下品な話に他の客はヒキ気味。結局我々のその何とも最低な話題の連発に、最終的に客は我々だけになってしまい(あ、常連さんのI田さんだけはひとりで残ってたか)、若干営業妨害の感も。明石のおばちゃんも「話の内容、全部きこえてるよ」と少々苦笑い。なんだかオレら、ほんとにサイテーだな。
で、その後家に帰ってから強烈に腹が痛くなって強烈に下痢したのだった。私自身の診断では昼間新宿の営業の際、汗をたくさんかいておなかが冷えた。それに加えて喉が渇いたので水物をたくさん飲んだ。いつもと違う時間にラーメンを食ってからビールを呑んだ。これが原因だろう。どれが原因だかよくわからないけど、そういった複合で下痢した、と。疲労がたまってたのもイケナかった。睡眠障害気味のここ二週間ほど、というのもイケナかった。とにかくトシとったな、というのを実感した。


そういうわけで、ONJOの制作過程の大きなヤマは超えたわけです。Vol.1だけ。これから同じようにVol.2が控えている。体力は維持しておきたいものです。


大友良英のブログにも書かれていて、S土社のM木さんからも何度も連絡を受けていた、吉祥寺のサウンド・イメージ研究所「dzumi」を初めて訪れる。ビルの7Fで、エレベータを下りるとすぐにちいさなこぎれいなカフェの中に吸い込まれる。井の頭公園を一望できる最高のロケーション。オーナーの泉さんは私がディスクユニオン時代からお世話になっている方で、ここ数年もライブでちょくちょく顔を合わせていたが、定年してこのようなカフェをオープンされるとは思ってもみなかった。しばらく泉さんと色々とお話をさせていただき、ビールを。井の頭公園の緑を眺めながら飲むビールは最高。一時間くらい経ったら大友良英も来た。こうなるともう泉さんの独断場で、様々な音を聴かせていただき、オレと大友はまるで中学生か高校生のようにその音楽を楽しんだ。最初はフランスのワークショップ・ド・リヨン関連、マルミト・アンフェルナル、マーヴェラス・バンド、コレット・マニー、カンタン・ロレ。こんな音がかかるのは東京広しといえども、たぶんdzumiだけだろう。もう嬉しくなってしまう。次にESPの知られざるサウンド・コラージュ盤、1034番、East Village Other / Electric Newspaper。ヴェルヴェットのノイズ、マリオン・ブラウンのサックスの音、アレン・ギンズバーグの語り、などがコラージュされててものすごく興味深い。それからESPの記念すべき1001番も。あっと言う間に時は過ぎてゆき、閉店時間になってしまう。私にとっては、全く時の経つのを忘れてしまう居心地のよい空間で、暇な時なら一日あの空間で過ごせるなー。そういう音楽に興味のある方は一度訪れてみてください。泉さんのその手のコレクションも、スゴいですよ。そしてアナログの音の鳴りもとても良い。


そして家に帰ってくると、配偶者が浜田真理子の「こころうた」を聴いていた。飯を食うのも忘れてまた思わず聴き込んでしまう。かたやアヴァンギャルドの最右翼、かたやピアノ伴奏だけのシンプルなうた。なぜこの両極端を同時に受け入れられるのかが、私自身も時々不思議になるのだけれど、たしかに両方とも私の耳を惹き付けてやまないのだ。結局、音楽っていうのが、それを聴くときにどこかの記憶を引っ張り出して何らかの意識を形作っているのだとするならば、もしかして私の記憶の引き出しが全てフラットでのっぺらぼうなのかもしれない。きっとあまりモノを考えずに音楽を聴いて、その後にグダグダと理屈や言い訳や批評や感想を述べたがる性格なのだろう。とりあえずは色々な音楽を聴くときにのっぺらぼうの記憶を均等に引き出せることにオレは割と満足しているわけであります。← これもいまグダグダ考えた自己を正当化する屁理屈なのではあるけれども。


ブログは日々更新することを心がけたいものだ。毎日何らかのことを一行でいいから書く。そう心に決めたときにふと思った。
(1)それって小学生の夏休みの絵日記と同じじゃん
(2)毎日書くことを自分に課すと、書きたくて始めたブログの初心を忘れることになって本末転倒じゃん
そういうわけで、最近喧しい新興企業つぶしのワイドショーのコメンテーターがよく言う「経営優先になってしまって会社の使命を忘れているという本末転倒が起こっていますねー」な論理ですが、まあお互い脳天気にやっていきましょうや、ということで。