GW後半。

5/3(水)
山下洋輔大友良英中村達也@新宿ピットイン。超満員のピットインの一番後ろで3人の姿が全く見えなかったが、時折隙間から見える洋輔さんの、実に楽しそうな演奏の姿が印象に残る。音の塊を繋ぐ静寂の部分に大友っちのきれいなギターの音の存在感がひときわ光る。演奏途中で帰る人を数人目撃。そういえばいつだったかのONJQONJOのライブでも「こんなの音楽じゃねぇ!」と吐き捨てて帰った人がいたことを思い出す。
5/5(金)
ワッツ・タワーズ@秋葉グッドマン。こちらも満員。せっかく整理番号を取ったのに到着が遅れたため最後の方の入場。しょーがない。宮崎さんやJONのソロもフィーチャーされ、一段と脈絡の無さを増したワッツ・タワーズのコンセプトは岸野雄一の面目躍如! イトケンのドラムでの寿司ネタも交え最高に楽しいステージ。オープンプライスだったので通常のグッドマンのチャージに色をつけて岸野さんの前の集金箱に投げ銭させていただく。岸野さんの考えてることは常にオレのツボ。


で、相変わらず本とCDを買いまくって聴きまくって読みまくっているわけだが、久保田麻琴『世界の音を訪ねる』(岩波新書)と志田歩『玉置浩二 幸せになるために生まれてきたんだから』(雲母書房)は特に面白かった。前者はたまたま購入したノルデスチ系のミクスチャー・バンド、シンク・オブ・ワンと(オレの中で)不思議なシンクロを感じ、両方ともハマった。後者は、安全地帯も玉置浩二も全く聴いたことがないのだが、実は中学の頃オレの出身地旭川では安全地帯は超有名なバンドで、確か自分らで作ったビラとかを町中の電信柱とかにベタベタ貼ってた記憶がある。で、彼らはまぁメジャーで超ビッグな存在になって、オレとは関係ねーやとか思っていたのだが、同郷ということもあって内心ちょっと嬉しかったりしたのだった。で、この本は、まぁ私の友人・鈴木茂という男が編集したので、という理由により、買って読み始めたのだが、めっちゃ面白くて一気に読了。特に同郷という感情もあって面白く読めたのかも知れないが、スターダムにのし上がってゆく玉置のジレンマと狂気が錯綜する辺りが淡々と書かれている冷静さは特筆に値する。志田氏の誠実な批評のベクトルが確認できる。おかげでどーしょーもなく玉置浩二のうたを聴いてみたくなって、アマゾンでポチッポチッとクリックしてしまいました。